「beの理論」
英語ではないので安心してください。この「be」とは「存在承認」ことです。子どもが健全に育つためには、この「存在承認」が欠かせません。
「あなたがいることがうれしい」 「ここにいてくれてありがとう」
こういった「存在承認」のメッセージをきちんと伝えることで、子どもたちはスクスク育つことが出来ます。
そして、それは大人であっても同じ。職場の人材育成においても、この「存在承認」は欠かすことが出来ません。
「おはよう」「こんにちは」「今日も元気だね」「一緒に働けてうれしいよ」こういった挨拶や言葉も立派な「存在承認」です。顔を合わせる仲間がいるのなら、毎日の「存在承認」を忘れずに。そこから信頼関係は始まるのです。
しかし、同時にこの「beの理論」はある警鐘を鳴らしています。
誰もが生まれたとき、「生まれてくれてありがとう」と祝福されてこの世にやってきます。それはそれは、とびきりの「存在承認」を受けながら。
しかし、時が経つと、
「ハイハイができたね」 「立った!すごいね!」など
「do」つまり「行動承認」に焦点があてられるようになります。
さらに時が進むと、
「テストでいい点取れたね。おめでとう」 「良い成績だったね」 「○○ができるようになって偉いぞ!」など
「have」=「結果承認」が日々を彩りだします。
決して「行動承認(do)」や「結果承認(have)」が悪いわけではありません。問題なのは、「行動承認(do)」や「結果承認(have)」にばかり目が行って、「存在承認(be)」を忘れてしまうことです。「行動承認(do)」や「結果承認(have)」には個人差が出てきます。それが一度や二度ならいいです。何度も「行動承認(do)」や「結果承認(have)」がうまくいかなければ、「存在承認(be)」にも悪影響を及ぼします。
うまく勉強が出来ないと怒られる。運動が出来なくて馬鹿にされる。仕事が遅くて怒られる。
それが続く子はだんだんと「存在承認(be)」さえ、されなくなってしまいます。本当は、「存在承認(be)」さえあれば十分なのに。
なかなか「存在承認(be)」されない子は、チャレンジしたり工夫したりすることが苦手になります。失敗を恐れて、間違えることを恐れてしますのです。
すると成長スピードはやっぱり遅くなります。そして、もっともっと「存在承認(be)」されなくなります。その人も周りの人も誰も得をしない、負のサイクルに入ってしまうのです。
あなたは「be」を忘れていませんか。
もしも、少しでも思い当たる節があるのなら、
大切な人で最近「存在承認(be)」を忘れているなぁと思う人がいるなら、
「わたしはあなたの味方だよ」
「あなたがいてくれて嬉しいよ」
「あなたに会えてよかったよ」
そんな存在承認のメッセージを伝えてみましょう。
恥ずかしがらずに届けてみましょう。
だって、あなたも言われたら嬉しいでしょう?
大切なことは、いつもとってもシンプルです。
本日も、出雲市の個別指導塾 すずかけの木にお越しいただきありがとうございました。