記事投稿日 : 2020/07/28 ひとり言

塾長のひとり言 1789という数字

0853-63-1789

出雲市の個別指導塾 すずかけの木の電話番号です。

この「1789」の番号を覚えてもらいやすくするために、しきりに語呂(ゴロ)にしようとしていたのが、父です。このことを奥さんに話したら「いいなやきゅう」と即答。野球教室にすればよかった笑。塾なのに野球推しって面白い、けど「いいなやきゅう」はしぶしぶ却下。簡単に思いつくわけでもなく、「1789」という数字の入力の仕方が比較的楽なのでまあいいかなと思っていました。

しかし、諦めていない人がいました。

別の日、父が言いました。「1789はフランス革命の年だ」と。

1789年? フランス革命? バスティーユ牢獄・・・。           カタカナが嫌い(理由は別の機会にでも)な私は当然世界史も嫌いでしたので、あまり記憶にありません。フランス革命も名前は覚えていますが、その内容はほとんど忘れてしまっている状態・・・。これではマズイ(;゚ロ゚)。

そこで、せっかくの機会なので、フランス革命について勉強し直してみることにしました。高校の定期テストのときは嫌々やっていたのですが、興味があれば自分から勉強してみようと行動するので、興味を持つって大事なんだなと改めて実感しました。

フランス革命の一連の流れ

さまざまな状況と思惑が絡まりあって、1789年7月14日、バスティーユ牢獄の襲撃を皮切りにフランス革命が勃発した、ブルボン絶対王政を倒した市民革命。  封建的特権の廃止、人権宣言、王政廃止、憲法制定、共和制を実現した。王政とそれを支えた貴族階級に代わりブルジョワ階級が権力を握ったが、角形の過程で急進派(ジャコバン派)と穏健派(ジロンド派)が分裂。ジャコバン派によるジロンド派の排斥が広がる。そしてジャコバン派のロベスピエールによる恐怖政治が始まる。反革命の容疑者を裁く革命裁判所を設置し、フランス国王ルイ16世、王妃マリー・アントワネット、ジロンド派の人たちを処刑。その結果、ジャコバン派独裁政権が誕生する。しかし、恐怖政治というテロルや日常生活の細部に及ぶ厳格な革命理念の強制や経済統制は、次第に民衆の支持を失い、テルミドールのクーデターにより、ジャコバン独裁政府は倒される。                   その後、ブルジョワ階級の大勢は社会の安定を望んだが、革命前に戻そうという王党派の反乱や、社会改革を徹底させようという左派バブーフの蜂起計画が発覚するなど不安定であった。そのような中、政治の安定とフランスの膨張を望む農民や都市の小市民の支持を受けて、軍人のナポレオンが登場。イタリア遠征やエジプト遠征で名声を高めた後、1799年11月にクーデターを起こし、添う政府を倒す。新たに統領政府(軍事独裁政権)を樹立。自ら第一統領となり、将来の独裁、皇帝ナポレオンの道を開いた。

フランス革命はなぜ起こった

①不平等な封建制度

革命以前の身分社会は「アンシャン・レジーム」(旧制度)と言われ、聖職者(第一身分)や貴族(第二身分)が特権を持っていて、上層から下層までの市民、農民(第三身分)は無権利で不自由な状態に置かれていた。特権身分と市民・農民の比率は2:98。特権身分は税を免除されていたので、市民・農民たちは、特権身分者たちの贅沢な暮らしのために、働き続けなければならなかった。        さらに、当時フランス王室は深刻な財政難に陥っていた。その補填は増税になるため、市民・農民たちの負担はさらに増え、特権身分者への不満は膨らんでいく。

②厳しい経済状況

当時のフランスはルイ14世以来の対外戦争に続いて、アメリカ独立戦争へ参戦。軍事費に莫大なお金をかけていた。それに加え、小麦の不作に見舞われ、パンの価格が高騰。市民の怒りは最高潮に達してしまう。

③啓蒙思想の活発化

この頃、ルソー、モンテスキューをはじめ、多くの啓蒙思想家がこのような旧体制のフランスに疑問を持ち始め、新しい民主的な菌害国家体制の考え方を提案。これは希望を示すだけでなく、いかに不遇な扱いを受けているのかを市民たちに知らしめる結果となり、市民を革命へと駆り立てていくようになった。

最後に

「1789年フランス革命」の一言で片付けられないくらい、背景や事件が10年以上に渡って繰り広げられていて、高校の世界史ではここまでやったのかなとふと思ってしまいました。聞いてなかっただけかもしれませんが。興味を持って勉強をすると、難しいなと思っても、何とか理解しようとする執念みたいなものが出てくるのに、驚きました。そして、ルイ16世や王妃マリーアントワネットの処刑までの背景など、テストには出ないような内容までも自分から調べてみたりと、これぞ自立学習って感じでした。それにしてもカタカナが多かった・・・。

興味を持つことが出来れば人は行動できる。子どもも、大人も関係なく。嫌いだったものが何かの「きっかけ」で興味の対象に変わります。その「きっかけ」はどこから来るか分かりません。何が「きっかけ」になるか分かりません。「きっかけ」をつかむアンテナって大事ですね。

というわけで、出来れば、電話番号の下4桁はフランス革命が起こった年と覚えてくださいね。

ちなみに、出雲市の個別指導塾 すずかけの木をスタートさせた日は7月13日です。バスティーユ牢獄襲撃事件が7月14日で、これをきっかけにフランス革命が起こったとされる日なので、この日にしようかと思ったのですが、奥さんに猛反対されてしまいました。

「塾業界、教育業界に革命を起こす」という気はさらさらありませんが、子どもたちの未来と笑顔のために、自分の出来ることを精一杯やっていきます。

本日も、出雲市の個別指導塾 すずかけの木に起こしいただきありがとうございました。世界史が好きな人お待ちしております。