記事投稿日 : 2020/08/31 ひとり言

塾長のひとり言 勉強がわからないという子は、まず心の力をつけることから

人は苦手なものを見るとき、なんだか集中できずにぼんやり見てしまいます。

例えばそれが文章であれば、「読んでいる」というよりは「見ている」状態。その状態で内容の理解を深めるのは大変ですし、ましてや問題を解くなんてことは至難の業です。

これが人間誰しもがそう。大人だって、自分が苦手なものやわからないものや興味がないものに取り組むことは大変です。

ただ、切羽詰まって、「仕方ない!」と腹を括ってやってみると、案外大したことなかったりするんですよね。そんな風な経験、僕にもあります。

そうなんです、「死ぬこと以外かすり傷」って言う人がいるくらい(僕もさすがにそこまでは思えませんが)、世の中の多くのことは大したことではないんです。

大体のことは、いくら失敗してもいいし、チャレンジし放題。絶対にできない難問があなたの道の前に立ちはだかることなんてあんまりありません。思っているよりも案外誰も自分のことは気にしていないし、「やってみたらできた!」なんてことが世の中には実に多くあるのです。

そのことを知っているかどうか、実感しているかどうかって、勉強においても大切なことなんだよね。

「僕はできない!」

そんな風に思っちゃうと、やっぱり何にも手につかなくなります。その手につかなくなったことは、いつの間にか周りはもっと上手くできるようになっちゃって、より触れにくくなります。

できないからやらない。やらないからもっとできなくなる。負のスパイラルの完成です。

それを打破するには、最初の一歩を踏み出す「心の力」が大切。

最初の一歩は、大きな一歩でなくても構いません。盛大にずっこけたっていいんです。大事なのは、キラキラしたものがある方向へ、足を踏み出す勇気です。

無理に周りに合わせて、レベルの高いものを超えようとする必要はありません。自分の身の丈にあったものからで十分。早く魔王を倒したいからといって、いきなり魔王城に乗り込む勇者はいません。まずはコツコツスライムとか倒しましょう。

そこで「わかる」「わかる」「できる」「できる」を貯めましょう。勉強の経験値とともに、心の力が高まってきます。自信とか、自己効力感とか、まぁ、名前はなんだっていいんだけど、だんだん「やってみよう」という気持ちが持てるようになってくるのです。

もちろん敵は少しずつ強くなります。でも、こっちだって少しずつ強くなっています。前へ進み続けなければ、力と心は、強くなっていきます。そうして、最初はスライムさえ倒せなかった主人公が、いつか世界を救うのです。

心の力伸びれば、「見る」から、「読む」へ。「読む」が「わかる」へ。「わかる」が「できる」へ。「できる」が「やりたい」へ。どんどん広がって、つながっていきます。

その最初の一歩、世界を広げる一歩を踏み出すために、心の力をつけましょう。

ちなみに、心の力を伸ばすことは、勉強以外の経験でもいいです。そんな体験を何かしらでしていれば、他のことへの応用は可能です。簡単ではないけれどもね。

他の何かで成功体験を重ねて育った心の種は、やがて大樹となり、小さく顔を出した勉強の芽を雨風から守ってくれることでしょう。守り守られながら、たくさんの心の木が育てば、そこは豊かな土壌になり、いつか大きな森となり広がっていきます。それはあなたの人生に恵みと大いなる勇気を与えてくれるはずです。きっと何でもトライできるようになります。

「これは大変そうだ」

「でも、」

「やってみよう!」

自分にとっての「わかる」「できる」を集めることをしながら、まずはこの「でも」を手に入れましょう。

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木にお越しいただきありがとうございました。「心の力」って勉強だけじゃなく、素敵な人生を送るためにも大切だよね。