記事投稿日 : 2020/12/11 ひとり言

塾長のひとり言 「鬼滅の刃 無限列車編」で鬼滅の刃にはじめて触れてみて思ったこと(後半はネタバレあり)

正直に言います。

僕はこの映画を観るまで、「鬼滅の刃」に一度も触れたことがありませんでした。世間が騒いでいるのも知っていましたし、生徒から面白いという話も聞いていました。それでも惹かれることはありませんでした。

しかし、「鬼滅の刃 無限列車編」が話題がニュースでも取り上げられた頃、ふと思ったのです。

「鬼滅の刃の知識が無い自分が観ても面白いかな?」と。

考えていてもしょうが無いので、実際に観ることにしました。でも混んでるのは嫌だったので、いざレイトショー(安いですし)へ。

始まってしまえば、あっという間の2時間。感動しました。

僕たちは燃え盛る旅の途中で出会い 手を取りそして離した 未来のために

アニメの中だけでなく、現実の世界においても、そんな出会いが人を強くさせるのだろう。

ここから若干ネタバレの感想です。

 

光と炎

いきなり「あ、『炎』が流れている」と思いながら観ていると(ちなみにLiSAさんの『紅蓮華』や『炎』はバッチリ予習済)、いきなり列車が。無限列車なのに切符は夢限になってる、これはどこに向かうのだろうかと思っていたら、なんと、今回の物語の多くがこの列車の中でした。知らないから衝撃的でした笑。

冒頭、コミカルに描かれる主人公の三人たちやり取りや、弁当食って「うまい!うまい!」とひたすら連呼する煉獄杏寿郎。色んな意味でただ者じゃないオーラ出まくり。そんなほのぼのしていたところに襲ってくる急な緊張感。あっという間に惹きつけられました。

今回の敵は、夢を操る鬼。だから「夢限」だったのかと得心。これはなかなか厄介な相手です。人間って弱い生き物だから、気持ちいい場所に居たいと思って、結構その通りにしちゃいますよね。そこを振り切る炭治郎の心の強さ。誘惑に負けそうになる子どもだちの素敵なお手本になるんじゃないかな。

そして、夢から醒め、列車の乗客を守りながらの決戦。さらに、更なる強敵が現れる後半戦。そこからは炎柱である煉獄杏寿郎の独壇場。その一挙手一投足に魅せられっぱなしでした。

「昨日の自分より確実に強い自分になれる」

呼吸について説きながら、教えの最後には、こんな風に人を勇気づけ奮い立たせ導く言葉かけができるって、素敵な先生です。

「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」

こんなことも煉獄先生はおっしゃりました。儚い一生だからこそ、美しく一生懸命に。

それにしても、鬼滅の刃に出てくる下限の鬼も、上限の鬼もなんとも人間らしいことか。下限の鬼は、「他人の不幸は蜜の味」のごとく、人の不幸をあざ笑う。上限の鬼、猗窩座は「強さを極めよう」と格好いいことを言っているけれど、結局自分のやりたいことだけを、自分の思い通りにやりたいだけ。できなくなれば怒ってしまう。でもとっても怖い人(作中では光)が出てきそうになると逃げ出してしまう。それはまるで子どものよう。もちろん、この猗窩座には、何か理由がありそうな感じはひしひしと受けましたが、そこは鬼滅の刃、超初心者の僕には分からない事なので、反論異論は勘弁してください。それに弁解ではありませんが、個人的にこの猗窩座はとっても好きです。好きなことをしているときの生き生きとした顔がとにかく良い。こんな顔で子どもたちも勉強に向かえたら、きっと成績なんてあっという間に伸びることでしょう。

煉獄先生の言葉に戻ります。

「こっちにおいで  最後に少し話をしよう」

そこから語られる言葉や想いは、炭治郎たちの心の中に残り続けるでしょう。そして、僕らの心のどこかにもきっと。人の想いは継がれていく。広がっていく。

明るく強い煉獄杏寿郎の心の中は、燃え盛る火炎地獄でした。あれだけ強い彼も、本当はもっと認められたかっただろうし、褒められたかったのでしょう。最期の間際に、その想いが報われ、煉獄杏寿郎は本当に幸せそうな笑みを残して旅立っていきます。良かったねと、今思い出しても泣けてきます。

人の一生は無限に続かない。

だからこそ、美しく強く生きることができる。

炎はいつも光を生み、ときには誰かの行く道を照らす。やさしく、ときに強く。

そこに秘められた想いはきっと、不滅の心の道標となるのでしょう。

「柱」って、心も身体もこんなに強いのか。よし、生徒が円柱を「えんばしら」と言っても許そうと思いました。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。鬼って人の心の弱い部分。それに勝てる自分になろう。