記事投稿日 : 2020/12/19 ひとり言

塾長のひとり言 年末年始に受験生がやることと気を付けること3つ

師走です。年末年始です。

ここからお祭りムードが続きますね。「クリスマス」「大晦日」「お正月」と特大のイベントが並びます。

注意です。

何が注意かも含めて、この時期の受験生たちが気を付けなければならないポイントについて3つにまとめました。心得としては、大学受験生も高校受験生も中学受験生も一緒。受験生の冬だけは、羽目を外さないようにするのはもちろん、「あのときは頑張ったなぁ」と思える冬にできたら最高です。

 

年末年始に受験生がやることと気を付けること

それはとってもシンプルなことです。

1、 生活リズムを乱さないこと

年末年始はそのお祭りムードでどうしても生活リズムが乱れがちです。大晦日~新年は初詣や初日の出見学のために夜通し起きている方も少なくありません。その中で、受験生のあなたが何より大切にしなければならないことは、自分のコンディションです。

一度夜更かしやオールをすると、生活リズムを戻すのに3日~1週間はかかると言われます。受験生にとって、この時期の3日や1週間がどれだけ大切かはよくご存知でしょう。日々なるべくベストなコンディションで勉強に向かえるように、年末年始だからといって、普段とあまりにも違うことをするのはやめましょう。

また、ほとんどの受験は朝から行われます。人が新しい習慣を作ろうとすると少なくとも1ヶ月以上かかるそうですから、遅くとも1月からは受験の時間帯に自分のピークが来るように生活リズムを調整しておくといいでしょう。

やることが多くてどうしても夜更かし傾向になってしまうのはわかります。僕もそうでした。ただ、今は科学的にもそれが効率的でないことが証明されています。もちろん、寝不足もよくありません。夜は、眠くなったら寝る。これが大事です。

自分の脳と身体も一緒に受験を戦っています。年末年始はそのことを改めて意識しましょう。

 

2、 スマホ・SNSには触らない

年末年始は節目になりますから、YouTubeやTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを触りたくなる気持ちはよーくわかります。LINEだってそうですね。「あけおめ」とか送りたいですもんね。でも、これ危険なんです。

「自分はちゃんとスマホの管理ができているから大丈夫。1時間しか見ないもん」という方も注意です。どうしても使いたい方は時間管理をして使うのは当たり前。しかし、その時間管理の方法がポイントです。

例えば、勉強と勉強の合間に「スマホを使う時間」を設けてしまうと、脳内で情報が混乱します。勉強の情報とスマホから得た情報が混じってしまうのです。そのせいで、入れた知識が長期記憶になりにくかったり、アウトプットしづらくなったりという不具合が起こりやすくなります。また、寝る前も同様です。「勉強頑張ったし、ちょっとスマホ見るか」なんて寝る前にスマホを見てしまうと、せっかく寝るときに固まる(シナプスとニューロンがくっつく)知識が、スマホから得た情報と混ざってしまって、効率的ではありません。

「俺、年末年始は一人勉強合宿してて、スマホ触れないから先に言っとくわ。あけおめ&ことよろ」なんて年末の間に友達に伝えている受験生が以前いましたが、スマホに踊らされそうな受験生はそれも手です。自分は年末年始にどうしてもスマホを使いたい!という方は、使う時間帯と量だけ注意して、自分の武器になるように活用しましょう。

 

3、 ちょっとでも勉強に触れておく

多くの電化製品は、スイッチを入れるときに一番エネルギーを消費するといいます。人間だって同じです。一度勉強から離れてしまうと、また勉強に戻るときに大きなエネルギーが必要になってしまいます。

「受験生にクリスマスはない!」なんて熱く語る保護者の方も、年末年始には「まぁ、お正月くらいはいいじゃないか」とやさしくなりがちです。もちろん、多少の年末年始感を味わうのが悪いわけではありません。が、1日2日と勉強から離れてしまうと、それはとっても危険です。

折角今まで築いてきた習慣が途絶えるとともに、受験に向けて盛り上がっていた気持ちもそこで一度途切れてしまいます。さらに、再スタートには大きな力がかかりますから、いざ勉強を始めようと思うと、それまでのように上手くできないことがあります。それが不安や焦りにつながります。不安や焦りを抱えた自分の勉強が上手くいかないのは、なんとなく想像がつきますね。1日2日休むことが、そんな風にその後の勉強に大きな影響を与えることもあるのです。

対策としては、慌ただしい年末年始の中でも、少しでも勉強に触れておくことです。単語や計算、公式の見直しなどなら短時間でできますし、学習計画の見直しをして、気合いを入れるのでもかまいません。「未完了課題は脳に残りやすい」というツァイガルニク効果を使って、あえて問題集の途中で休憩に入るのもいいですね。

年末年始には家族の集まりなどもあるでしょう。友達と新年の挨拶をするのも、みかんや餅をたらふく食べるのも、初詣に(コロナには十分過ぎるほど注意して)行くのも、身の回りに溢れるお正月感に触れるのもいいでしょう。ただし、心の中で燃えている灯を、決して絶やさぬことです。火は小さくとも、燃やし続けることです。

受験生の冬は、人生でそうそうやってくるものではありません。振り返ったときに「人生で一番頑張った」と思える冬にすることが、素晴らしい成果につながります。そして何よりも、受験生たちのその後の人生において、そんな「頑張った経験」が、とてつもなく大きな財産になります。世間が浮かれる年末年始だからこそ、受験生たちにとっては、精神的にも能力的にも人生的にも大きな成長のチャンスになるのかもしれません。受験生の保護者の皆様は、ぜひそんなお話を彼らに伝えてあげてください。

  

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。自己最高の冬を目指して、頑張れ!受験生たち。