記事投稿日 : 2021/04/15 ひとり言

勉強が苦手な子を個別の塾に通わせるときに気をつけること

最近ちょっとだけ「塾に行ってもいいかも」っていう雰囲気を出し始め、これはチャンスと塾を探し始めるという方は割と多いと思います。

そこで今回は、こういうケースで僕が注意した方がいいと思うことを話していきます。

まず、端的に3つ申し上げておきます。それは、

 ①教室長(教室)との相性
 ②科目の選定
 ③すぐ結果は出にくいことを知っておく
 

です。詳しく一つずつ説明していきます。また、あくまで個人的な考えなのでご参考までに。

 

①教室長(教室)との相性

個別指導の教室は、良くも悪くも教室長次第だと思います。

たとえ同じ場所にあったとしても、教室長次第でその善し悪しや雰囲気や進め方は変わってきます。

まずは見学や体験授業をしてみて、お子さんと教室長(教室)の相性がどうか、チェックしてみましょう。こればっかりは、パンフレットやHP等では分かりません。行って見て話して、お子さんの状況やフィーリングに合うかどうかを見極めましょう。

教室長と合わないようであれば、その塾は選択肢から外した方が賢明です。無理に通っても、お互い辛い思いをするだけです。

合う合わないの基準は難しいところですが、「なんかいい」「なんかいや」レベルでもいいのです。まずは上手く言葉にできなくても、信頼関係がこれから構築される土台があるのかどうかが大切です。

また、個別指導なので、教室長だけでなく、実際に授業で教えてくれる先生もポイントです。これも授業など実際に体感すると良いでしょう。気に入った先生が見つかれば、固定制度の有無やスケジュール面の話もそこでしてしまいましょう。

その他教室の環境や物理的な交通面も含めて、合うかどうか検討し、「ここなら頑張れそう」と本人が思えれば何よりです。保護者の方も「この人なら信頼できる」と感じられればベスト。

さぁ、通塾のスタートです。

 

②科目の選定

ここから、僕のオススメの通塾スタートの仕方についてです。

僕のオススメスタートの仕方は、「通塾科目を絞ってスタートする」というものです。

数学なら数学、英語なら英語にエネルギーを集中するということです。週2回で通える場合にも「数・数」や「英・英」がオススメです。

特に勉強が苦手な子は、はじめから「あれもこれも」はきついもの。スタート時の科目を絞って、頑張り方をシンプルにしてあげるといいと思います。

そもそも、「勉強が嫌!」となっている子は、勉強に対して自信がないことが多いです。そんな子は「どうせやってもできないし……」という弱き心が、勉強を頑張ることを邪魔しているケースが多いです。

力を分散させて頑張るとそれだけ結果が出るのが遅れます。だから、そんな弱き心と戦う期間が長くなってしまいます。

通い始めて最初のテストで結果が思わしくないと、「ああ、やっぱりやっても無駄なんだ」となって、せっかく塾を始めるときに上がっていた「自分も変われるかもしれない」という気持ちが一気に萎えてしまいます。

ですから、まずは「やったら結果が出た!」という瞬間を早めに味わわせてあげましょう。それには頑張りを集中させることが重要です。

例えば、数学を集中して頑張って成果を出して「やればできる」を味わった子は、他の科目も勉強の仕方を踏襲して、自分を信じて頑張ることができ、長い目で見れば全体の科目が上がる近道を通ることができます。

教科や科目というのは各々が単体で別物というわけではなく、ちゃんとつながっています。

一つの科目で成功体験が得られれば、他の科目でもその学びの体験を活かして、よりよい学びが可能になります。

個別指導塾では科目も自由に決められることが多いですから、科目の選定に注意してみてください。

 

③すぐ結果は出にくいことを知っておく

塾に通ったからといって、すぐに結果が出るということはありません。

塾へ通ってから成果が出るまでの流れをシンプルに書くと、

(1)塾へ通う→(2)正しい勉強法と課題(なぜ目標達成できないか)を知る→(3)正しい勉強法で課題解決を頑張る→(4)成果が出る

というプロセスになります。

勉強が苦手な子は(2)と(3)に時間がかかることが多いです。正しい勉強法を身につけるまで時間がかかったり、解決する課題の量が多いことが原因です。

でも、勉強が苦手な子や一部の保護者の方はこの流れを、

(1)塾へ通う→(2)成果が出る

と考えがちです。

ですから、塾へ通ったのにテストの点数がすぐに上がらないと「やっぱり駄目なんだ」となってしまいます。違います。

塾へ通ってもすぐに結果が出るわけではないことを、少なくとも保護者の方は心に留めておきましょう。

そして、いつか結果が出る日が来ることも、忘れず信じ続けてあげましょう。

今まで無視をしたり逃げてきたりした課題と向き合い、それを乗り越え、成果を手にする道程は確かに過酷ですが、それを乗り越えるための①教室長との相性②パワーの集中でもあります。

自分たちで選んだ塾です。自分と塾を信じてください。

自分たちの世界を変えに行きましょう。

そして、もしも道中で「うーん、これはなかなか結果が出ない。どうしてもどうしてもこれが無理」というものが見つかれば、見つかった分だけ得です。今後の人生で役に立つことは間違いありません。

それもまずはやってみないと分かりませんもんね。何かあればお気軽にご連絡ください。

素晴らしい塾ライフになることを、願っています。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。あなたの大好きな場所が、また一つ増えますように。