素敵な詩を見つけました。金子みすゞさんの詩です。有名なので、生徒のみんなも知っているかもしれませんね。
私が両手をひろげても、 お空はちっともとべないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面を速く走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音はでないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんな唄は知らないよ。 鈴と、小鳥と、それから私。 みんなちがって、みんないい。
私とあなたは違うけれど、そのどちらも悪くはないよ、という詩。なんとも心に響きますよね。
みんな個性があって、考え方や想いが違っても、それを尊重できることは素敵です。
「みんなちがって、みんないい」
SNSなどが盛んな現実の世の中で生きていると、「それは理想論」なんて声もきこえてきそうです。でも、大事なのは、そんな大前提を心の片隅に置いておくことだと僕は思います。
相手の悪いところを見つけるのは簡単だけど、攻撃するのは容易いけれど、ちょっと一瞬立ち止まって、「ん、なんでこの人はこんな風に考えているんだろうか」とか「こういう意見もあるんだな。ちょっと自分の中に入れてみよう」と考えてみる。それでも意図が汲めなかったり、不可解なことがあれば話してみる。深く聞いてみる。
こう言う姿勢って、勉強でも、人と人のコミュニケーションでも、大事だと思います。そして、そういう見方で物事を見ることで、誰より自身が成長できる。自分の世界が広がっていくわけです。
実際、僕がお会いしてきたプロフェッショナルな方々は、そういったことを実践されている方が本当に多いです。相手を尊重し、話をちゃんと聞き、自分が「いいな」と思うものは素直に取り入れていくから、それだけ自身の成長も早いんですよね。
例を挙げておきます。ざっくりとしたものですが、イメージしやすいように。
【自分がAだと思っていることにBという意見を持っている人を見つけた】→【Bという人に対して頭ごなしに批判するのではなくBの理由や根拠や考え方を聞いてみる・考えてみる】→【納得できる部分は吸収しこれからに活かす。「うーん」と思う部分は「そういう人もいる」考えたBOXに入れておく】、みたいな感じでしょうか。
「みんなちがって、みんないい」という大前提があれば、感情的にならずに、マウンティングしようとせずに、自然に冷静にその流れを踏むことができます。
それができる人って「カッコイイ大人」って感じがしませんか。勝手なイメージですかね。
まぁ、僕自身はというと、まだまだ未熟で、なかなかこんな流れ通りの「カッコイイ大人」になりきれないところもあるのですが、周りにいらっしゃる多くの「カッコイイ大人たち」を見習って、日々日々成長していきたいと励んでいるところです。
やっぱり大人が格好良ければ、それが子どもたちにとって一番の教育になりますからね。
だからこそ、生徒たちに「みんなちがって、みんないい」の考え方を大切にしてほしいというお話でした。
「みんなちがって、みんないい」
相手を尊重し、承認し、向き合う。生徒とのコミュニケーションだって、そこがスタートじゃなくちゃね。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。