記事投稿日 : 2021/05/20 ひとり言

生徒たちに伝えたい「みんなちがって、みんないい」の考え方

素敵な詩を見つけました。金子みすゞさんの詩です。有名なので、生徒のみんなも知っているかもしれませんね。

 

私が両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
飛べる小鳥はわたしのように、
地面を速く走れない。
 
私がからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴はわたしのように、
たくさんな唄は知らないよ。
 
鈴と、小鳥と、それから私。
みんなちがって、みんないい。
 
 

私とあなたは違うけれど、そのどちらも悪くはないよ、という詩。なんとも心に響きますよね。

みんな個性があって、考え方や想いが違っても、それを尊重できることは素敵です。

「みんなちがって、みんないい」

SNSなどが盛んな現実の世の中で生きていると、「それは理想論」なんて声もきこえてきそうです。でも、大事なのは、そんな大前提を心の片隅に置いておくことだと僕は思います。

相手の悪いところを見つけるのは簡単だけど、攻撃するのは容易いけれど、ちょっと一瞬立ち止まって、「ん、なんでこの人はこんな風に考えているんだろうか」とか「こういう意見もあるんだな。ちょっと自分の中に入れてみよう」と考えてみる。それでも意図が汲めなかったり、不可解なことがあれば話してみる。深く聞いてみる。

こう言う姿勢って、勉強でも、人と人のコミュニケーションでも、大事だと思います。そして、そういう見方で物事を見ることで、誰より自身が成長できる。自分の世界が広がっていくわけです。

実際、僕がお会いしてきたプロフェッショナルな方々は、そういったことを実践されている方が本当に多いです。相手を尊重し、話をちゃんと聞き、自分が「いいな」と思うものは素直に取り入れていくから、それだけ自身の成長も早いんですよね。

例を挙げておきます。ざっくりとしたものですが、イメージしやすいように。

【自分がAだと思っていることにBという意見を持っている人を見つけた】→【Bという人に対して頭ごなしに批判するのではなくBの理由や根拠や考え方を聞いてみる・考えてみる】→【納得できる部分は吸収しこれからに活かす。「うーん」と思う部分は「そういう人もいる」考えたBOXに入れておく】、みたいな感じでしょうか。

「みんなちがって、みんないい」という大前提があれば、感情的にならずに、マウンティングしようとせずに、自然に冷静にその流れを踏むことができます。

それができる人って「カッコイイ大人」って感じがしませんか。勝手なイメージですかね。

まぁ、僕自身はというと、まだまだ未熟で、なかなかこんな流れ通りの「カッコイイ大人」になりきれないところもあるのですが、周りにいらっしゃる多くの「カッコイイ大人たち」を見習って、日々日々成長していきたいと励んでいるところです。

やっぱり大人が格好良ければ、それが子どもたちにとって一番の教育になりますからね。

だからこそ、生徒たちに「みんなちがって、みんないい」の考え方を大切にしてほしいというお話でした。

「みんなちがって、みんないい」

相手を尊重し、承認し、向き合う。生徒とのコミュニケーションだって、そこがスタートじゃなくちゃね。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。