記事投稿日 : 2021/07/30 未分類

子どもたち伝えたい本や読書の素晴らしさとそこから得られるメリットについて

うちの塾には本がある。絵本や、小説、新書など様々だ。

本を読まない子どもたちが多くなってきているので、少しでも本に触れてほしいと思い、勉強をする部屋の本棚に無造作に置いている。残念ながら読んでいる生徒はあまり見ないが、それでも今後も増やしていこうと思う。

いつかは「本の森」にしてみたい。

さて、今回は「え?読書?面倒くさい」というあなたに向けて、改めて読書の喜びやメリットについてお伝えしていきたい。

 

読書の素晴らしさを語る前に

読書の素晴らしさを延々と語る前に、まず大前提として言っておかなければならないことがある。心して聞いてもらいたい。

読書とは、メリットを求めてするものではない。

 

タイトルに「メリット」と入れておいてこんなことを言うのはどうかと思うのだが、大事なことなので最初に大きな声で伝えておきたい。

もちろん異論反論も大歓迎だ。あくまで個人的な考えのもとの意見である。

理由を説明しよう。なぜメリットを求めてするものではないのか。簡単である。

義務が発生すると、途端につまらなくなるものだ。読書も同様。「メリットを得よう」と思ってする読書は、続かない。

読書は、楽しむためにするものだ。そう、他の理由なんていらない。楽しいから、するのだ。

メリットはそこに後からついてくるものである。最初から見返りやメリットを追い求めてはいけない。それでは、読書は作業になる。いつかつまらなくなってしまうだろう。

楽しいからする。

これ以上の理由があるだろうか。楽しいからする。何かをする理由としては、最強だ。

たとえ全然メリットになんかならなくても、楽しいからする。これがベストである。その上、メリットにもなるのだから言うことはない。とっても得した気分。いくらやってても怒られない趣味があったとしたら、なんて想像するとどうだろう。最高すぎるよね。

というわけで、タイトルを改めて詳しく書くとすればこうなる。

 

【子どもたちに伝えたい本や読書の素晴らしさとそこから付加価値的に得られるメリットについて】

 

これを前提とした上で聞いてもらいたい。誰も聞いてくれなくても、好き勝手続けていく。楽しいからやっているのだ。

 

読書の素晴らしさとメリットについて

ここは簡潔にまとめてみよう。もうみんな知っているかもしれないから、箇条書きにしていくね。「他にもあるよ」という方は好き勝手足してほしい。フランクにいこう。

 ・楽しい
 ・感情が動く(ワクワクする・ハラハラする・感動する・イライラする・笑う)
 ・知識がつく
 ・知識欲が刺激される
 ・教養が身につく
 ・世界が広がる
 ・自分の考えとは違う考えを知ることができる
 ・活字に慣れる
 ・話題が増える(家族や友達と語れる)
 ・本好きと繋がれる
 ・色々なことに興味が湧く
 

ざっとこんなとこだろうか。読書好きの方なら頷いてくれるに違いない。

逆に、まだ読書の素晴らしさを感じたことがない、読書が苦手という人は、ぜひ面白い本に出会うところから始めてみてほしい。

心躍るような冒険譚、謎が謎を呼ぶミステリー、心温まるハートフルストーリー、鬼気迫るノンフィクション。

読んだ本が面白ければ面白いほど、あなたはどんどん本の世界にハマっていく。

最初の入り口が肝心だ。その入り口が大きければ大きいほど、あなたはどんどん先へ行ける。広く深い世界へ、足を踏み入れていくことができる。

ちなみに、文字を読むのが億劫という人でも、今や朗読してくれるサービスだってあるからね。ぜひ気になる本があったら(リアルの世界ででもネットの世界ででも)手に取ってみてほしい。

一冊、夢中になれる本に出会えたら、あなたは力強くその歩を進めていくことができる。いつの間にか、読書の世界の深淵に、足を踏み入れているはずだ。

そして、その世界の広さと深さに気付く頃には、あなたはいくつものメリットを手に入れている違いない。

読書の楽しみを覚え、活字に慣れ、知を蓄え、様々な考え方や人生に触れ、自分の世界が広がっていく。もしかしたら、本の内容について既に誰かと話したり、語ったりしているかもしれない。すると楽しみは増えていくよね。

一冊の素晴らしい本が、あなたの読書人生を劇的に変えていく。本屋で本を探すようになる。好きな作家ができて、新刊を追うようになる。本好きな友達とつながって、面白い本や自分の好きそうな本の情報が集まってくるようになる。興味のアンテナが大きくなって、色んな本に興味が湧いていく。そしたら自然に読書量は増えていく。付加価値は、増えていく。世界は、広がっていく。

僕が読書の一番のメリットだと思うのは、その「自分の中の世界が広がっていくこと」だ。

例えば困難にぶち当たったとき、「そういえばあの物語の主人公はこうやって困難と対峙していたな」という姿勢や気構えや具体的な方法を、本から学び活かすことができる。

自分の中にはない、様々な考えや経験や発想を、本から手に入れ、まるで自分のものとして使うことができる。

自分の人生にいつか役立つような、誰かの激動の人生や成功や失敗を知ることができる。

それも、たった数時間で。書籍化されたという確かなクオリティで。僕らは容易く手に入れることができるわけだ。

そんなことってあるだろうか。

あったとしても別にいいのだ。読書が素晴らしいこちに変わりはないのだから。

さて、最後に勉強における読書のメリットにも触れておこう。ここ、塾だからね。

 

読書の勉強におけるメリットとオススメの方法

タイトルで「子どもたちに伝えたい」とあるから、塾っぽくそこにも触れておかねばなるまい。

ただ、安心していい。もしも18歳以下の子どもで、この記事をここまで読んでいるあなたがいたとしたら、その時点で、君には読書の素晴らしき才能がある。間違いない。

もしかしたら此処から先を読み進めるよりも、夢中になれる本を開いて読み進めるほうが素敵な時間を得られるかもしれないが、折角だからこのまま読み進めてもらいたい。もうすぐ終わるよ。

当たり前だが、当然、読書は勉強にもいい。というか、今や入試において「読書できることは大前提」かもしれない。

公立高校入試問題や大学共通テストの文字数は年々増えていっている。普通の小説単行本のやく半分の量の文字を一日で読みながら、問題を解かねばならない。

逆に言えば、本ぐらい読めないと入試問題は解けないってことでもある。

ね、まず「読書が大前提」という意味がわかるだろう。まだ疑っている方は、是非入試問題を見てほしい。

活字慣れしていない子は、文字数に圧倒されてしまい、問題を解くどころではない。それを防ぐためにも、面白い本探しをしておくといい。

そう、繰り返しになるが、入試のための読書ではなく、まずは読書を楽しめるように面白い本を見つけることが重要なのだ。

あなたの心を刺激する本が、必ずある。とりあえず本屋に行こう。図書館でもいい。とてつもない情報の中から、お気に入りの本が見つかる奇跡のような瞬間に出会おう。

ちなみに、「本は読むんだけど、なかなか成績が上がらないんだよね」という方は、以下のことを試してもらいたい。ここから紹介するのはメリットありきの読書だが、すでに読書の楽しみをしっているあなたなら実践できるはずだ。合わなければすぐに元に戻せばいい。

・読み物を変える
・読み方を変える
・読んだあとの行動を変える
 

まずシンプルなのは「読み物を変える」ということだ。

好きなジャンルばかり読んでいないか?たまには違うジャンルのものを読んで世界を広げてみよう。その際も「面白そうだ」と思えるものから触れるといい。

例えば、先入観を捨てて、教科書を読んでみるといい。これ、読んでみると意外と面白い。国語なんかは成績アップにもつながりやすいし、オススメである。

そして、読んだらアウトプットすることだ。感想を綴ったり、誰かと話したりするといい。これが「読み方を変える」「読んだあとの行動を変える」の中でも、トップクラスにオススメの方法である。

人は、インプットだけだとすぐに忘れてしまう。アウトプットしながら、思い出す作業によって、記憶は蘇り、忘れにくくなる。そうやって頭の中に引き出しが増えていくわけだ。

というわけで結論。本を読んだら、家族と話そう。

内容について話し合って、面白かったところや「うーん違うな」と思ったところについて語り合い、なんなら「自分だったらどうしただろうか」とか、「自分だったらこういう結末にした」とか、奇想天外なものでもいいから発表しあおう。考察した結果を説明しよう。否定はしてもいいけど、なくてもいい。合い言葉は「それもいいね」「面白いね」だ。フランクに、楽しく、能動的に話すという場が大切だ。

もちろん、相手は家族でなくてもいい。友達でも、知り合いでも、塾の先生でもいい。ブログや独り言気味でもいい。SNSでも、慣れるまではノートに走り書きでも構わない。

そうやって、読書はあなたの血肉となっていく。

そうやって、読書はあなたの日々に欠かせないものになっていく。

まぁ、まずはただただ楽しめばいいんだけどね。

そのこと自体が、勉強より先の、あなたの人生をとっても彩り豊かにしていくよ。

 

というわけで、本についてざっくばらんに語ってみました。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。そして、「読書のための時間を作る」ということもとっても大事。