記事投稿日 : 2022/03/12 ひとり言

新高校1年生に伝えておきたい勉強や大学入試や指定校推薦のこと

合格発表が終わって、落ち着いた頃に考えて欲しいことがあります。

「おいおい、また次の受験のことかよ」と思うかもしれませんが、どうせいつか来るのだから早めに知っておいた方がいいでしょう。あくまで個人的な意見なので、参考までに。

今や、高校生の半分が大学生になり、その半分が推薦入試で合格する時代です。また、一般入試は定員厳格化の煽りを受けだいぶ厳しくなっており、入試制度は複雑になってきています。

ただ、はっきりしていることは、3年後にあなた達はまた受験生になるということです。

そして、大学入試とはマラソンのようなもの。それも、フライングスタートができるマラソンです。今、周りを見渡しても影に隠れて見えないかもしれませんが、実はもうゴールに向けて走り出している子たちが大勢います。中高一貫校の子たちですね。大学受験における中高一貫校の優位性はデータを見れば明らかです。3年後は彼らがライバルになります。

さて、次は指定校推薦についてのお話をしましょう。

改めての説明になりますが、各高校が大学の枠を持つ指定校推薦という制度があります。それは一番早く進路が決まる入試制度と言っても過言ではないでしょう。その指定校推薦は、主に評定平均といわれる「成績の平均」で内定が決まります。では、その「成績の平均」が、いつからいつまでのものかご存知でしょうか。

思い返してみましょう。島根県の公立高校入試に必要な成績は、1、2年生と3年生の2学期までで、3年生の内申点は2倍でしたね。大学入試は違います。高校1年生から高校3年生の1学期までで、3年生だけ2倍になるなんてこともありません。

しかも、「平均」ですから、1年生の比重は大きいです。ほぼ半分です。また、中学校よりも科目数が増えるため、成績が取りづらいのはなんとなくイメージがつくでしょう。

それを踏まえて、ここからは勝手な妄想ですが、どうぞ一緒にイメージを膨らませてみましょう。

高校1年生の最初のテスト、あなたは70点を取りました。前の子は90点。後ろの子は30点。

前の子に対しては「お、この子デキる!」と思うでしょう。周りもそう思うはずです。逆に、後ろの子には「お、この子よりはできるかも」という印象を持つでしょう。最初の印象というのは強いものです。そのイメージが、同じ学力層の子が入ってきたはずの高校において、学力格差を生む一因になるのです。

もうちょっと想像を広げてみましょう。あくまで想像ですよ。

90点の子が、休み時間に宿題を忘れて勉強していたとしましょう。周りは内容よりもその姿勢を見て、「さすがだね」という目でその子を見守ります。邪魔はしにくいです。本人も周りからのプレッシャーに気付きながら、緊張感を持って勉強に取り組めます。

30点の子が宿題をしていたらどうでしょう。友達が寄ってきて、やらなくてもいいでしょというニュアンスで「ジュース買いに行こうぜ」と声をかけるかもしれません。人間、誘われたら行っちゃいますよね。

こうして勉強時間に差ができていきます。いや、あくまで一例ですよ。でも、人間がイメージや雰囲気に流されやすい生き物であることもまた事実です。

ですから、最初のテストは肝心です。イメージって大事です。加えて、最初のテストで点数が取れないということは、理解が不十分だということ。高校の勉強で頭から内容が理解できていないというのは非常に危険なことです。内容が広く深く難しい高校の勉強で、一度躓いたところから戻ってくるのはとても大変なことだからです。

誰が言ったか、こんな格言?があります。

「高校の勉強において、予習ができなくなったら1アウト。先生の言葉が宇宙語になったら2アウト。自分で勉強できなくなったら3アウト」

3アウトになればチェンジです。そこで多くの子が指定校推薦狙いから一般受験に切り替えになります。しかし、だいぶ後方からのスタートになることは覚悟しなければなりません。

ここまで、なんだが焦らせる情報ばかりで申し訳ありませんが、もう一つだけ。

高校受験を塾にべったりで乗り切った子に関しての注意点です。大学受験を同じような形で乗り切ることは非常にハードです。コスト的にも、内容的にも、科目数的にも、塾的にも。「あれやって、これやって」という指示待ちでは大学受験は厳しいです。

自分で勉強を進められる力を養っておかなければなりません。じゃあいざ勉強しよう!!という時に「何をやればいいの?」なんて言っちゃうあなたは要注意です。それはあなたが決めるのです。

最後の最後です。「よし、指定校推薦を狙って頑張ろう!」というあなたに注意点を。指定校推薦は当たり前ですが、高校が持っている学校や学部しか選べません。それに、毎年少しずつ変化があります。希望の大学や学部学科が指定校リストにあるのかどうか必ずチェックしておきましょう。

長々とうるさい感じになってしまいましたが、参考になれば幸いです。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。
一歩ずつ、学びの足を止めずに、前へ進み続けられたらいいですね。