記事投稿日 : 2022/04/05 ひとり言

凡ミスが多い子に伝えたい、頭を使って解く大切さ

生徒によくかける言葉があります。

しっかりと頭を使って、考えて解くんだよ

ただなんとなく解いて欲しくないからです。これがなかなか難しいのですが、この日々の意識付けが、意外と成果につながっていくのです。

そもそも人間は無意識にどんどん楽をしようとする生き物です。種として生き残っていくためには、それは非常に大切なことです。

例えば、一度できたことや体験したことは感動が薄れますよね。逆に、いつまでも同じことで感動していては、進化や成長が止まってしまいます。朝起きて歯磨きして毎回感動していたら、とてつもなくパワーを使います。一日、生きていくのが大変そうです。ただとっても幸せそうですが。

長く生きていくためには、そのパワーを節約していかなければなりません。ですから、僕らは無意識にパワーをなるべく使わないで生きようとします。その方法の一つが、受け取る刺激を減らすということです。

例えば、長い時間勉強しなければならないとき、僕らの中の無意識は働きだし、問題から受け取る刺激をなるべく減らそうします。一つ一つの問題への反応を、作業化させていくんですね。なまじ能力の高い子は、その反応が薄くなった状態でも正解ができます。ただ、頭のパワーをなるべく使わないで解くことに慣れていってしまうと、いわゆる「凡ミス」と呼ばれる間違いが増え出します。

具体的には、数学の符号の間違いや計算間違い、英語の三単現のsや時制ですね。「凡ミス」には必ず意味があります。原因があります。ルールは完璧に理解できていたとしても間違いが減らない場合は、上記の理由が考えられます。簡単に言えば、ちょっとぼーっとした状態で解いているんですね。

この「頭をあんまり使わない状態」で問題を解くことに慣れてしまうと、本当に頭を使わなくちゃいけないタイミングで、上手にパワーが使えなくなってしまいます。例えばテストのときですね。

対抗策は簡単です。頭を使って解こうとすること。具体的には、問題文を声に出して読んでみたり、問題文を読みながらその内容をイメージしたり、もう一人の自分に解説してみたりすることです。

それは確かにパワーがいるので疲れます。でも、意味のある勉強になります。

あとは、「長い時間勉強すればいい」という固定観念を捨てることです。長く勉強できる勉強の体力は必要で、それで得られるものは多いですが、だからといって何でもかんでも「長い時間勉強すればいい」というわけではありません。いつだって僕らの時間は限られているのですから。

「効果的な勉強」とは何なのか。少し自分の頭で考えてみましょう。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。
ちなみに、すずかけの木では「凡ミス」のことを「してはいけないミス」言ってます。