記事投稿日 : 2023/10/07 ひとり言

「レジリエンス」という力に注目してみた

今回は「学力ではない世界で重視されている力」の一つ「レジリエンス」についてのお話です。

「レジリエンス」とは

「レジリエンス」を日本語で訳すとすると、「精神的回復力」や「弾力性」、「折れない心」となるそうです。アメリカの心理学会では、「逆境、トラウマ、悲惨な状況、脅威、ストレスなどの重大な原因に直面したとき、うまく適応していく過程」とされています。

これはたしかに必要な力ですね。人間は感情の生き物で、その感情の状態でパフォーマンスは大きく変わってきますからね。

例えば嫌なことを言われた後の不安定な心持ちではベストな行動が取れないときがあります。そこから早く立ち直れるのは「レジリエンス」が高いということです。逆境に立ち向かえる心の強さ、とも言えますね。

そしてなんとこの「レジリエンス」は訓練で高めることができるのです。

その「レジリエンス」の訓練方法として、「心をポジティブに保つ」「想像力で選択肢を広げる」「良好な人間関係を築く」などが挙げられています。

心をポジティブに保つ」はイメージがつきやすいですね。人間は放っておくとついついネガティブになりやすい生き物。心をなるべくポジティブに保ち続けるには、それなりの工夫が必要です。一つご紹介しましょう。

これは僕もよくやっているのですが、寝る前に「あー今日も一日楽しかった」とその日あった楽しかったことを想像してみると効果的です。また、ノートに書き出すとさらに効果的になるのだとか。僕も加えてやってみようかな。

想像力で選択肢を広げる」に効果的なのは、広い世界を見せてあげること。クリエイティブな習い事などがオススメですが、読書なんかもいいですよね。『かがみの孤城』なんかは想像力が広がりそうです。

良好な人間関係を築く」は、やはり家族の取り組みが重要になってきます。例えば親が失敗に寛容であったり、自身の失敗する姿を見せたりすることで、子どもの「ここは安全地帯なんだ」という認識が強まるといいます。「失敗は悪いことじゃない」という認識を持った子は「レジリエンス」が高まりやすいとか。

また、誰かと比べることは「レジリエンス」の低下につながるとされています。比べるならば、過去の自分と比べてあげましょう。

子どもたちと関わる大人になりやすい教育者の一人として、気をつけたいポイントです。

最後に、「目的意識」を持つことが大切です。

行動すれば必ず壁にぶつかります。失敗しない人は何もしない人ですからね。そんな時、もう一度自分を奮い立たせるのは、ある時には自分自身よりも大きな存在に成り得る「目的」だといいます。

世の中の成功者たちが成功したのは、成功するまでやめなかったから。そこに関係する重要な要素が「目的意識」であり、この「目的意識」をしっかりと持つことが、「レジリエンス」の強化に役立つわけですね。

「なんのためにやっているの?」

生徒たちにもどんどん問いかけていこうと思います。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。