「学力が伸びやすい子の特徴って何かありますか?」という感じの質問をたまにいただくことがあります。その都度思うことを返答してきました。
それをもう少しまとめられないかなと思って作ったのがこの表です。「勉強力分類表」とでも呼びましょう。
早速表の説明をしていきましょう。
横軸が「理性が強いか弱いか」を示しています。ここで言う理性とは、自分を律する力のことだと思ってください。理性が強い=嫌なこともコツコツ取り組めるというイメージです。
縦軸は「勉強が好きか嫌いか」です。その中にも無限のグラデーションがありますが、要するに勉強をやるって時にも心にそんなに負荷がかからなければ「好き」ということです。慣れみたいなものでもありますかね。
その二つの軸の度合いによってタイプを分けてみました。以下、一つずつ見ていきましょう。
①勉強王
①は「理性が強く勉強が好き」なタイプです。言わずもがな、よく伸びます。好きなことをやるためには嫌いなこともやらなければならない、なんて何事においてもよく言いますが、そこまでカバーできるこのタイプは強いです。
気分は乗らないけれどやらなければならないことの扱いも上手いですから、授業中や隙間時間を使ってタスクをどんどん終わらせていきます。普段は学校の勉強以上の負荷を自分にかけ、ぐんぐん成長します。以上の結果、テスト前も慌てることなく余裕を持って勉強できます。
なお、そんなに居ません。
②努力家
②は「理性が強く勉強が嫌い」なタイプです。自分を律することのできる能力はあるのですが、感情が邪魔をして今ひとつ突き抜けません。必要以上の勉強をしないタイプです。
勉強の能力はあるのですが、「ここまででいいや」とセーブするので、伸び悩む傾向があります。
もしもさらに成長したいという場合は、「勉強が嫌な感情」の原因を探れるといいでしょう。失敗を恐れている?自信がない?他に好きなことがある?誘惑と戦わないシステムがない?なるべく具体的に考えていって、原因がハッキリしたら、周りの手も借りながら修正しましょう。
また、稀に嫌々ながらも勉強し続けると「勉強が好き」という思いが開花することもあります。わかると楽しい、できたら楽しいというやつです。「嫌じゃない」くらいになったら成長は加速します。慣れのようなものですが、受験を通してそうなる子も少なくありません。
③特化型
③は「理性が弱く勉強が好き」なタイプです。勉強が好きと言っても、「この科目だけ!」のように偏りがあることが多いです。放っておくとそればかりやっています。
時間を使う科目はぐぐぐっと伸びますが、それ以外は伸び悩む傾向が強いです。
もしも満遍なく成長したいという場合は、少しずつ理性を鍛えていく必要がありますが、周りの言葉はなかなか入っていきません。自分で気付くのを待つか、または自分の能力を活かせる道を探すといいでしょう。
④これから
④は「理性が弱く勉強が嫌い」なタイプです。わかりやすく伸びにくいです。ですが、きっとこのタイプが一番多いのではないでしょうか。
もしもこのタイプの子が学校の勉強についていけなくなったら、まずは学校の進度を無視して、少しずつ成功体験を積み、徐々に能力が気持ちを変えていく必要があります。時間がかかります。
もちろん現代では「なるべく勉強をしなくていい進路」というのを選ぶこともできますが、小中学生の段階でそれを検討するのは時期尚早です。まずは日々昨日の自分に勝つことにチャレンジしてみるのはいかかでしょうか。
もしもこのタイプの子が「成長したい」という気持ちを持ったら、まずは何から始めるべきか、信頼できる指導者(学校の先生や塾の先生)に訊いてみるのがいいかもしれません。そこを新しいスタートとしましょう。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。 結局正しく頑張ったら頑張った分だけ伸びるのが学力。