記事投稿日 : 2024/09/13 ひとり言

謎のマイルールを持つ頑固な子へのアプローチ方法

面談をしているとこんなことをよく聞きます。

端的に言えば、「頑固で言うことを聞かない我が子。明らかに間違った勉強(エア勉強)をしているように見えるのに言っても変わらない。無理に変えようと思っても不貞腐れて余計にやらなくなる。どうしたらいいものか」というものです。

あるあるですよね。多くの塾の先生に聞いても「頑固な子は伸びにくい」と言います。素直にやり方を変えていける子はそれだけ成長もスムーズです。しかも、本当に頑固なだけならいいのですが、「楽をしたい」為の偽頑固なら、余計に良い方向にはいかないですよね。

そういう場合、本人はなるべく「勉強しない理由」を探しているわけですから、周りがアドバイスをしようものなら「しめた!これで怒れば勉強しなくていい!」と逆のチャンスにしてしまうだけです。いきなりの行動変容は難しいでしょう。

ここまでを踏まえて、オススメの解決策は以下の3つです。

1、目的目標の擦り合わせ
2、デッドラインの設定
3、誰かに頼る
 

まず最初は目的目標の擦り合わせです。目的や目標というのはこれから行く道に立てる旗のようなものですね。志望校や成績、テストの点数など、勉強においては旗を立てやすい指標が沢山あります。

まず本人の心の中に旗を刺せるポイントがあるのかどうかを確認です。あれば話は早いです。その目標目的にのために何が必要かが逆算できますから、そこを軸に勉強方法についての話し合いができますね。

「〇〇高校に行きたいなら、内申をこうしなくちゃいけないみたい。今のままだとこの辺だね。どうしようか」といった具合に行動変容への働きかけができます。一方通行や押しつけではなく、あくまで本人主導で答えが導き出せると最高ですね。「私はあなたの味方」というメッセージもちゃんと伝えてあげてくださいね。

しかし、「楽をしたい」という子の場合、この旗を立てるポイントがほとんどないことが予想されます。

その場合は、強権発動するしかありません。目標がないなら、デッドラインを作り出すのです。保護者の本気の出しどころです。

「オール3を切ったらゲーム禁止」「オール4を下回ったらスマホロック」のように条件を設定しましょう。お金は保護者が出しているわけですからその権利はあるはずです。いつもとは違うトーンで話を切り出してください。本人も納得感の持てるデッドライン設定(本人が納得していないと逆効果になる可能性大)がオススメです。

ただし、「あなたが大切だからこそ」「心配しているからこそ」というフォローは忘れずに。

そこでデッドラインが設定できたら、結果を出さなくちゃいけないわけですから、「楽をする勉強」から「効果が出る勉強」へのシフトチェンジのチャンスです。

ここまでお話ししたのは、「手段を変えるならまず目的から」というやつですね。

ただしただし、これを保護者の方がやってもうまくいかないケースがあります。その場合は、学校の先生や塾の先生を上手に使いましょう

逆に、周りの大人に協力してもらっても本人が楽を選ぶ場合、今は行動変容のタイミングではないのかもというケースもあります。そこも含めて、信頼できる人に相談できるといいですね。

保護者の方が一人で抱え込んでいてもモヤモヤは晴れないですし、なんなら保護者の方のモヤモヤが晴れるだけで解決する(子供の行動が変わる)こともありますからね。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。
より良い道を模索するというのが大切。