ある日、高校3年生のAくんが言いました。 「おれ、志望校S大学 ”で” いいよ」
別の日、高校3年生のBくんが言いました。 「おれ、志望校S大学 ”が” いいよ」
Aくん、Bくんとも同じくらいの学力です。 さて、どっちが志望校に合格しやすいでしょうか?
正解は 「生徒のBくん」 です。
これは、今までの学習塾で教室長やエリアマネージャーをやっていたときの経験から出てきたことです。言葉や文字にすると「で」と「が」のたった1文字の違いでしかないのに、結果には大きな違いが出てきてしまいます。
なぜなのか? それは言葉の使い方で行動が変わってくるからです。
「S大学”で”いい」ということは「S大学”で”なくてもいい」のです。そうすると、困難なことに出会すと楽な方へと進んでしまいがちになります。つまり、志望校を下げるという選択をしてしまいます。
これに対して、「S大学”が”いい」と言った場合、他の大学では駄目なので、「絶対にS大学に合格してやる」という気持ちがこもります。困難なことに出会しても、合格に向けて立ち向かっていくことができるのです。気持ちが原動力になります。
なので、生徒との進路面談でも、三者面談のときでも「○○大学でいいよ」と話す生徒には必ずこう言います。
「今まで、君と同じようにたくさんの先輩たちと進路について話をしてきたけど、○○大学”で”いいって言って、その大学に行った先輩はひとりもいないよ。受験をしたけど不合格だった、もしくは受験すらできなかった、つまり志望校が変わってしまったんだ。でも○○大学”が”いいって言った先輩は、そのほとんどが○○大学に合格したよ」と。
漢字にもありますよね。口からプラス(+)のことを言えば、「叶」の字になります。目標を叶えるためにも、プラスの表現で口に出してみませんか。
本日も、出雲市の個別指導塾 すずかけの木にお越しいただきありがとうございました。