記事投稿日 : 2020/09/15 ひとり言

塾長のひとり言 「なりたいものがない」という小中学生の進路について

生徒と進路面談をすると、「なりたいものがない」という子がたまにいます。

もちろん、それ自体が悪いことでもなんでもありません。誰でも小中学生からやりたいことが決まるわけではありませんからね。

ただ、未来の道標として、「こうなりたい」というものがあったほうが、将来について考えやすいのは事実です。もちろん、その「こうなりたい」が途中で変わっても問題ありません。

怖いのは、「なりたいものがない」状態がズルズルと続くことです。例を出してみましょう。

「子ども」は、可能性に溢れていて、目の前には沢山の「なりたいもの」候補があります。けれども、情報が足りないゆえに、なかなか「なりたいもの」が決められません。現代は価値多様化の時代。選択肢はそれこそ無数にありますからね。

その「子ども」がやっと「おとな」になりました。すると今度は、見える世界が広がるかわりに、能力や資格などを気にして「なりたいもの」を「どうせ無理だろう」とか「今からじゃ遅い」と頭から外してしまいます。

「なりたいもの」があれば、その「なりたいもの」から逆算して、大学や高校、中学校など進路を絞ることもできます。選びやすくなるわけです。日々の勉強のモチベーションにもなります。

ですから、「なりたいもの」はなるべく早く見つかったほうがいい。それは「職業」ではなくて「生き方」や「ライフスタイル」でももちろんいいのです。ただ、本日は分かりやすいので「職業」について、で話を進めていきましょう。

「そんなこと言うけど、見つからないんだからしょうがないじゃないか」

こういう人もいますよね。でも、ここで大事なのは「なるべく」です。見つからなかったら見つからなかったで別にいいのです。回り道や遠回りが無駄なわけでは決してありません。

長い前置きでしたが、本題は「なりたいもの」の見つけ方。そのためのある質問がテーマです。それを試してみて見つからなかった場合はしょうがない。また、そのときの考え方を後ほどお伝えします。

「なりたいもの」が見つからないあなたへ。とりあえず胸に手を当てて、考えてみてください。

進路をイメージするための神様からの質問

「なりたいものが見つからない」という生徒には、よくこんな質問をします。

「じゃあ、神様があなたの前に現れて、『能力など関係なく明日から好きなお仕事に就かせてあげよう』と言ったら、何を選ぶ?」

能力や時間などの枷が外れて、想像の遊びも手伝って、答える難易度がぐんと下がるのか、ここで答えを出してくれる生徒は非常に多いです。

ちょっと雑な言い方をすれば、ここで出る答えは嘘や思いつきでもいいのです。大事なことは、簡単に「なりたいものが見つからない」と言うのではなくて、考えること。そのきっかけを作ってあげること。そして、「それでいいよ」と肯定をしてあげることです。

「歌手」「サッカー選手」「大工」「宇宙飛行士」「お医者さん」「大統領」「心理カウンセラー」「パン屋さん」「ユーチューバ-」。彼らからは実に多彩な答えが出てきます。

そんな夢を話すとき、子どもたちの中には、少し怖がっている子もいます。「お前には無理だ」とか馬鹿にされてしまうことを恐れている子が。

でも、我々大人たちは知っていますよね。子どもたちには無限の可能性があることを。小学生や中学生の段階では、その可能性の上限や下限が、まだ誰にも決して見えないことを。

だから、私たちは、まず出てきたその「なりたいもの」を一緒に大切にしてあげましょう。「いいじゃん」と笑顔でその答えを受け入れて、「どうやったらなれるのかな」をワクワクしながら一緒に道筋を考えてみましょう。

それができるのか、できないのか、難しいのか、無理なのか。それを決めるのは私たちではなくて、本人たちです。だから、まずはその「なりたいもの」の「なり方」を教えてあげましょう。

「野球選手なら、ドラフトで指名されなくちゃいけないから、~~~」

「お医者さんなら、医学部を出なくちゃいけないから、~~~」

「歌手なら、ん、どうするんだ?ちょっと調べてみようか。ここにはこんな風にかいてあるよ~~~」

逆算してみると、「じゃあ進路は、この部活の強いところがいいかな」や「この高校にはこんなコースがあるみたいだね」とか「医学部の合格実績はここがこんな感じだ」など色々と見えてくると思います。

見えてきたその道が、あなたの進路候補です。一本目の道が見えると、他の道がふわっと浮き上がって見えてくることもあります。

え?それでも全然見つからない?

分かりました。それでしたら、そんな方用のとっておきの考え方をお伝えしましょう。

名付けて「選択肢を増やす!」(そのまんまかい)

何も決まっていない進路選びのポイントは「選択しを増やす」

進路を決めるとき、神様の質問を使っても、他に色々試しても、一向に方向性の決まらない生徒もやっぱりいます。

そんなときは裏技です。しかもとってもシンプルなね。

「なりたいもの」が決まっていないのなら、「なりたいもの」が見つかったときに、その「なりたいもの」をちゃんと選べるように、選択肢を確保または増やしておくことです。

それは、ちゃんと勉強や進路ともつながっていて、基本的には「評定の基準や偏差値が高い学校」ほど選択肢は数多くなります。ちなみに、「専門科」よりは「普通科」です。

ここでのポイントは「なりたいものが見つからない」を、「頑張らなくてもいい」理由にはしないことです。

「なりたいものが見つからない」は、「だから頑張らなくていい」ではなくて、「だったら選択肢を広げておこう」。それはすなわち自分自身を成長させる期間です。いつかの自分が何になりたいと思ってもいいように。

人生はたった一度きり、限られた時間をどう使うかはもちろんあなた次第ですが、こういった考え方が少しでも参考になれば幸いです。

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。未来はいつだって自由。さあ、自分の可能性に胸を弾ませよう。