今回は、成績を上げる裏技のひとつ、「パラダイムシフト」というものを紹介します。
「パラダイムシフト」とは、ずばり【発想の転換】のことです。
人とは不思議なもの。考え方や捉え方ひとつで、「嫌い」は「好き」になり、「出来ない理由」は「出来る理由」になり、「難しいなぁ」は「おお!簡単だ!」になります。まるで魔法みたいですよね。
そう、人はたった気持ちひとつで自分の世界を変えることができるのです。
そんな魔法の代表的な例をいくつか紹介していきましょう。
色んな所から集めた【パラダイムシフト】例です。
それでは、どうぞ。
『営業の話』
ある靴販売会社の社長が市場拡大のために、未開の地へ社員を調査に行かせた。帰ってきた社員はうなだれて社長に伝える。
「社長、この国では靴を履いている人がいません。彼らには靴を履くという文化が無い。この国に靴を売るマーケットはありません。売るのは無理です」
社長はがっかりしながらも、もう一人、未開の地へ調査に向かわせた。帰ってきた社員は目を輝かせながら社長に伝える。
「社長、この国では靴を履いている人がいません。彼らには靴を履くという文化が無い。この国には無限のマーケットの可能性があります!」
同じもの見ても、人によって見方・考え方(パラダイム)が変わる。まさに発想の転換!
さぁ、どんどん参りましょう!
『投票と若者』
ある候補者は言った。
「若い人の投票率が低い。若い人はこの国や都市の政策になんて興味が無いようだ。彼らにこれ以上何かを訴えても無駄だ。しっかり高齢者の政策を打っていかなければ」
ある候補者は言った。
「若い人の投票率が低い。若い人には選びたいと思える候補者も政策も無いようだ。我々はもっと彼らに向けてもっと積極的に訴えていくべきだ」
これも人によるパラダイムの違い。もうひとつそんな違いの例を見てみましょう。
『教育の話』
お母さんA:「うちの子は普通にすることができない。何をやらせても不服そうだ。どうしてこんなに変な子なのか。どうして普通にできないのか」
お母さんB:「うちの子は普通にすることができない。何をやらせても不服で、自分で納得して考えたいようだ。うちの子は自分の頭で考えられる子だ」
どちらの見方が子どもの力を伸ばしそうでしょうか。
続いて紹介するのは「パラダイムシフト」を使った具体的な成功事例。あの超有名映画「スター・ウォーズ」のお話です。
『スター・ウォーズについての交渉』
映画監督のルーカスは、「スター・ウォーズ」を映画配給会社に持ち込んだとき、ある交渉をします。
それは、自分の監督としての報酬は低くてもかまわないから、代わりに作品に関わる一切の権利を譲渡してほしい、といもの。
配給会社は「どうせ売れないマニア向けのSF映画だし、監督代が安く済むならいいか」とその申し出を受け入れました。
蓋を開けてみると、映画は大ヒット。
そして、もっと大ヒットしたのが、キャラクターグッズです。当時の映画業界では考えられないことでした。ルーカスはこの収支を元手に自分の映像制作会社を立ち上げました。
先見の明というやつですね。これも世の常識を変えた一手です。
続いては、大阪万博を救ったパラダイムシフト。
『大阪万博』
1970年に開催された大阪万博。主催者はある問題に悩まされていました。
それは、入場時間になってゲートが開くと同時に走り出す人の群れ。
警備員が「走らないで!」と言っても効果なし。いつ事故が起ってもおかしくない状況でした。
そこで主催者が行ったのが、入場者に小さな会場案内図を配ること。走りながら小さな文字は読めないので、走る人は減ったそうです。
なるほど!頭いい。ピンチはチャンスという感じですね。
次は発明王エジソンのパラダイムシフトです。
『発明王』
エジソンは考えました。
どうやったら研究費の心配がなくなるか。
電球の実用化に成功したエジソンですが、考えていたのは「電球で大稼ぎだ!」よりも、もっと先のことでした。
電球が普及すれば、電力が必要になる。
そこでエジソンは電力供給会社を設立し、電気の供給を行いました。
そして、これが的中。研究費の心配はなくなり、研究に没頭できるようになりましたとさ。
さすが天才。恐るべき発想の転換ですね。
さぁ、そして最後に、パラダイムがシフトする瞬間のお話を紹介します。ネットで多く回っていたのでご存知の方も多いお話かもしれません。
もちろん、フィクションです。どうぞ。
『電車の中の子どもとお父さん』
ある列車の中に、子連れの男が乗り込んできた。彼は椅子に座ると黙って目をつぶってしまった。
子ども達はうるさく駆け回り、車内には「うるさいなぁ・・・親なんだからちゃんと注意しろよ・・・」と、不愉快な雰囲気が漂っていた。
そして、とうとう我慢できなくなった一人の乗客が男に言った。
「あなた、あの子達の親ならちゃんとどうにかしなさい」
すると男はこう言った。
「ああ、ああそうですね……どうにかしなくては……すみません、ちょうど今、病院で妻が息を引き取ってしまいまして……あの子達に何と伝えていいかわからず、考え込んでしまっていました。どうにかしなくては……本当に、すみません……」
その瞬間、乗客たちは子ども達が騒いでいることも、それを注意しない男にも不愉快など感じず、同情し、許してしまった。
彼の一言が乗客たちのパラダイムを劇的に変化させました。事実は変わらずとも、人間のものの見方ひとつで世界は変えられる。
これはもちろん、勉強にも応用できます。
勉強において、目標達成や成功するために、一番大切な条件は「やること」です。でも、僕らは人間なので、テンションが下がったり上がったり、やる気が出たり出なくなったりします。
やればいい。とわかっているのに、できない。
そんなときに使ってほしいのがこの「パラダイムシフト」です。固定観念を取っ払って、違う視点から考えると、解決策が見つかったり、楽しみが見つかったりすることがあります。「できない」が「できる」ようになっていきます。
この裏技を上手に使って、自分の行動をコントロールする術を身につけたなら、勉強でもお仕事でも、あなたは最強になれますよ。
たった考え方ひとつで世界を変える魔法。「パラダイムシフト」。
あなたの世界はあなた自身が輝かせましょう。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。「パラダイムシフト」、響きが格好いいと思いませんか?