
台風や爆弾低気圧の怖さは、大雨もそうですが、なんと言っても「風」の強さではないでしょうか。
風速は、○○m/sで表します。例えば、風速17m/sは、1秒間に17m進む位の速度を意味します。ちなみに台風は、低気圧領域内が風速17m/s以上のものを指します。
今回はこの「風速」という言葉に注目してみました。
9月に発生した台風10号、当初は風速55m/sだったり、最大瞬間風速80m/sとも言われていました。確かに、風が強そうなのはわかりますが、どのくらいかイメージがつかない人もいるのではないでしょうか。
ちなみに、僕もそんな1人でした。
そこで、イメージしやすい時速に変換してみました。
風速55m/s = 時速198km
風速80m/s = 時速288km
(風速17m/s = 時速61.2km。)
どうでしょうか。プロ野球選手が投げるボールよりも速い速度です。この球を打てるプロ野球選手はいないでしょう。
単に風が強そう、どころではなく、とてつもなく危険な速度ですね。
この速度で、物が飛んできて当たってしまったら、生死にかかわる重大な怪我を負ってしまうことは、容易に想像できると思います。
歩いていて、電信柱や壁にぶつかったとき、結構痛いですよね。歩いている速度は約時速5km程度。タンスの角に小指をぶつけてしまったら、悶絶必至です。
同じ速度を表しているのに、秒速と時速では受け取り方が違います。それは、普段の生活の中で、秒速を意識して行動することがほとんどないからです。「あと、115秒で行けるよ」なんて言いませんよね。
自分の知っている事柄に置き換えることは、学習にも役立ちます。
数学の場合、文字だとわからなくても数字だとわかることがあるように、具体的な(イメージしやすい)事柄に当てはめて考えることは大切です。
上手に変換や置き換えを使って、情報を正しく理解するのに役立ててみてください。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。100m走の世界記録は9.58秒。時速にすると約37.5km/h。人間ってこんなに速く走れるんだ。