この時期になると思い出すことがあります。
あるとき、僕がコンビニから出てくると、ちょうど中学生らしき子たちが歩きながらこんな話をしていました。
「親が絶対公立ということで志望校を下げさせた。勉強しなくても受かるからもうあんまりやる気がない」
笑いながら言っていたので、仕事柄余計に気になったかもしれません。うちの生徒だったら呼び出しているところですが、どこの誰かも分からない子だったので、心の中でそっと注意をしたというお話です。
今回は心の中で注意したことをさらに詳しく話していこうと思います。
勉強しなくていいなどということはあり得ない
仮に、もう志望校に100%合格できるとしましょう。
でも、だからといって「勉強しなくていい」とは決してなりません。
たしかに、受験が終わったら一息つくことも大事ですよ。
でも、あなたの人生がそこで終わるわけじゃない。高校生活が待っている。高校の勉強が待っている。
だから、仮に100%合格できるとしても、みんなが頑張っているこの雰囲気に乗っかって、今は更なる成長を目指して欲しい。
100%を120%に、150%にできるように、または志望校を変えなかったとしてもちゃんと合格できる点数を取れるように、基礎的な部分やできない部分を埋めていって、受験勉強をやりきって欲しい。
また、次の「勝負」で不本意な選択をしなくてもいいように、実力をしっかりつけて、高校に向けて万全の準備をしていって欲しい。
それに、あなたは「受験で合格するためだけに」勉強しているわけじゃない。そこはもう単なる通過点。勉強の本当の意味が分かるのは、勉強しておいて良かったと思えるのは、もう少し先のこと。
そんなときにやっぱり「やっておいて良かった」と思えるように、今はまだ気を抜いていいタイミングじゃない。もちろん強制ってわけじゃない。もしも次のステップのために他に特にやりたいことがなければ、本番同様の気持ちでガンガン問題を解き続けよう。
それに、「100%合格」なんて「仮」でしかあり得ないしね。
「親が決めた」に甘んじるな
もう一つ気になったのは、志望校のこと。
たとえ実力が足りなくて志望校を変えるとしても、それを「親が言ったから」にはしないこと。自分の行く道は、自分で納得して決めるようにしよう。
たしかに、家庭の色んな事情で志望校を変えなければいけない場合もある。でも、納得がいかないなら、ちゃんと話をしよう。納得がいくまで、ちゃんと話をしよう。
自分ひとりだけできついなら、塾や学校の先生も巻き込んで、とことん納得いくまで話をしよう。
もう一度改めて言います。「○○に言われたから」で志望校を決めないこと。
そんな風に決めたら、入学後にちょっと悪いことがあったときに「だから言ったじゃん」って思ってしまうから。責任を誰かになすりつけちゃうから。そうなったら、そこから頑張れなくなるから。
だから、志望校は自分が納得して決めるようにしよう。「自分が決めた」と胸を張って言えるようにしよう。
最後に、人生の先輩風を吹かせて、大事なことを伝えておきます。
「いいかい、いつだって自分の人生の責任をとるのは、自分だよ」
中学3年生は、こんなことも知っておかなくちゃいけない時期。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。高校生へも一言。「自由には、責任がついてくる」