勉強ができる、できない差は、何も勉強をしているときにだけ広がるわけではありません。むしろ勉強をしていないときにこそ広がるのかもしれません。習慣や姿勢、意識や興味関心の度合いやその思考の仕方など、日常の一秒一秒で差がついていきます。だからこそ、そこが変わると成果は出しやすいはずですね。
今回は、この辺りを掘り下げていきます。
勉強ができるできないの差は日常の中でも広がっていく
例えばイメージしやすいのは、生活リズム。生活リズムが正しい子と崩れている子とであれば、同じ勉強をしていても前者の子の方が吸収率はいいですよね。
同じく、学習習慣ができているかどうかも大きいです。「やるかやらないか」で迷うレベルの子は、勉強をやり始めるだけで大きなパワーが必要です。
姿勢も重要でしょう。心身の姿勢はもちろん、ノートの取り方や文字の丁寧さ、カバンの中身や机の上もそうです。細部にわたり軸がある子は、知識をどんどん取り入れる印象です。また、素直な子はよく伸びると言いますよね。先生からの指摘をすぐ取り入れられる子は、成長も早いです。
目的意識を持って行動しているというのも大切なポイントです。有名な「3人のレンガ職人」というお話がありますね。ちょっと見てみましょう。
世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねた。「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」男は自らのひび割れて汚れた両手を差し出して見せた。「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。「ここでいったい何をしているのですか?」「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね」「大変ですね」旅人はいたわりの言葉をかけた。「なんてことないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べていくことに困らない。大変なんて言っていたら、バチがあたるよ」旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。「ここでいったい何をしているのですか?」旅人は興味深く尋ねた。「ああ、俺たちのことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」「大変ですね」旅人はいたわりの言葉をかけた。「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。
同じことをやっていても、目的意識で行動へのパワーの掛け方ややり方が変わります。
勉強に喩えたら、3人のうち誰が伸びなさそうかは一目瞭然でしょう。
興味関心は勉強の一番の友人になるし、日々考えを巡らせている人はそれだけ勉強の体力がつきます。だから、実際の勉強でも有利です。
こんな風にして、日常の一秒一秒の中でも、勉強できるできないの差は広がってしまいます。
常に意識高くは難しいですが、「面倒くさい」「無理」「わかんない」「疲れた」のマイナスの言葉で日常を埋め尽くすのはやめましょう。
成長のチャンスはいつも今も目の前あるのですよ。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。 自分の頭で考えて動く、これが基本。