「ヘリコプターペアレント」という言葉。
私は、有人と話をしていて初めて知りました。その友人曰く、
「ヘリコプターペアレントとは、まるでヘリコプターがホバリングするかの如く、常に子どものそばにいてコントロールしようとする過保護な親のことを指す言葉」とのこと。
なるほど、大切にしたいという気持ちや成功して欲しいという気持ちが、空回ってしまうパターンですね。
このヘリコプターペアレントは、子どもの迷う時間や悩む機会を奪い去り、自分で答えを出してしまうそうです。頼まれてもないのに子どものトラブルに首を突っ込み、解決してしまいそうです。その先にどんな未来が待っているか、なんとなくイメージつきますよね。
友人は、ライターのケイトさんの「PARENTS」の記事で知ったと言っていました。そしてその記事にはこんなことも書かれていたと話してくれました。
「ヘリコプターペアレントとは多くの場合、高校生や大学生など、何でも一人でできる子どもに手を貸してしまう。大学の成績が悪いと教授に電話したり、授業スケジュールに口を出したり、運動習慣を管理したりなどなど。でも、実際は、どの年齢の子どもにもヘリコプターペアレントという言葉は使うことができる。ある心理学者の博士によると、幼児期のヘリコプターペアレントは、常に子どもの後を追って、一緒に遊んで、行動も指示して、ひとりの時間を一切与えない。学童期のヘリコプターペアレントは、自分の望んだ教師やコーチに当たるように画策したり、子ども友達選びや行動の選択にも口を出し、宿題や学校の課題に過剰に手を出してしまうのだそうだ」
思わず唸ってしまいました。
記事では、こういった行動の注意点を挙げて(子どもが自立しない(できない)、能動的に動けなくなる、自尊心の低下)、そうならないために、大人も子ども一人きりの時間を大切にしましょうと締めくくられていたとのこと。
友人と別れた後も、ヘリコプターペアレントという言葉が頭の中を、それこそヘリコプターのようにホバリングしていました。大切なものだからこそ、ついつい手を出してしまう。その瞬間は、子どもの方も助かったりするからいいのですが、何でもかんでもだと危険なんですよね。
それにちょうどいい距離感を保つことって難しいんですよね。近くにいるとつい口を出してしまうし、離れすぎは怖いし。見ていないようで見ている、なかなか本当大変なことですよね。
中学生や高校生の考えや行動には、親からのメッセージともいえる今までご家庭内で積み重ね、共有してきた価値観が礎にあるはずです。それを信じて、ちょうどいい距離感で見守っていきたいですね。
親は親の人生を、子は子の人生を、目一杯楽しみましょう。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。 いつかヘリコプターは止まるしね。