記事投稿日 : 2023/05/28 ひとり言

学校生活だけじゃない、色んなところで使える「他責」と「自責」の使い方

「さて、今日の授業だけど、学校はどこまで進んだかな?」

「学校の先生が何を言っているのか分からないから、授業中寝てた」

昔、塾での授業の冒頭、こんなことをしょっちゅう言っていた生徒に指摘したことがあります。

「でも、その先生の授業中寝ない子もいるんだよね?」

その子は頷きます。

「確かに口調などが眠くなる先生がいるのはわかるけど、寝てしまう原因が自分にあるとは考えない?」

うん?説教?と身構えそうになったのがわかったので、改めて名を呼びながら質問します。

「ねぇ、A(その子の名前)。自責と他責って聞いたことある?」

もちろん「知らない」と答えます。

「じゃあ、自己責任っていう言葉は?」

「知ってる」

「その反対が他責、つまり他者の責任ってことね。眠くなる話をする先生と、寝てしまって授業を損する自分。変えるならどっちの方が楽で得だろうね」

眠くなる理由が、「何を言っているのかわからない」なら、復習の必要あり。「もう知ってるよ、それ」なら、最悪その科目のワークを解いていたっていいでしょう。寝るというのは相手にも失礼であるし、自分にとっても損だよね。

そんなことを話しました。

「自己責任で考えられる人間の方が成長は早いよ。でも、心が弱っている時は敢えて他者の責任にしてみてもいい。何でもかんでも自分の責任は疲れちゃうからね。だけど、大事だと思うことはなるべく自己責任で考えられるようになること」

どれだけ伝わったのかわかりませんが、次の授業の時には「寝なかった」と満面の笑みで教えてくれました。
ひとまず偉い、うん。

 

僕も弱っている時は、ついつい他者(他の事柄)の責任にしてしまいます。でも、それって結局なかなか解決しなかったりします。そうすると、また同じことが起こってしまう。

「過去と他人は変えられない」という言葉がありますが、確かに誰かを変えることより、自分を変える方が早くて楽です。

感情は置いておいて、結局はそれが自分のためになるのです。

でも、前述の通り、何でもかんでも自分の責任にしていたら疲れてしまいます。良いバランスが取れるように、日々練習を。

迷ったらちゃんと厳しいことも言ってくれる信頼できる人に相談に乗ってもらうのもいいでしょう。

「他責」と「自責」。

どちらも大切に、上手に使いこなしていきましょう。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。