「今の自分は、神様にお願いして過去に戻してもらった自分なんだって」
何やら生徒が聞いたことのあるような話をしていました。
何でも、おじさん(おばさん)になった自分が自分の人生に絶望していて、そのときに目の前に神様が現れて、「記憶をなくしてもいいなら過去に一度だけ戻してやろう。お前の頑張りで未来は変えられるぞ」言われて、いつに戻るか選択して、戻ってきたのが今日の朝なのだとか。
前述の通りどこぞで聞いたことのあるような話ですが、それでやる気が出るなら、僕らも戻ってきた君のために気持ちよく未来を変えるお手伝いを致しましょう。
君たちが未来で幸せになれれば僕らも嬉しい限りですしね。
さて、時を戻したりもできる神様に先日インタビューをしてきたので今回はその模様をお送りしたいと思います。
インタビュアーはもちろん「ハナ」さんです。
生徒諸君、神様のお話を聞ける機会なんてなかなかないからね。よく聞いて今後の肥やしにするように。
インタビュー第1弾はこちら。
なお、ここから先は完全なフィクションとなります。気楽にお聞きください。
神様から学ぶ大切なこと
ハナ「こ、こんにちは。はじめまして、ハナと申します。本日はその、あの~、宜しくお願い致します」
神様「おー、よろしくな。何でも聞いて。ワシ神だから。何でも知ってるから」
ハナ「あたしのことやすずかけの木のことは?」
神様「うーん、知らん」
ハナ「・・・。そ、そうですよね。気を取り直して、早速質問です。今日のためにいくつか生徒たちから質問を集めてきました。一つずつカードに書いてこの箱の中に入れてあるので、取り出したものを質問していきたいと思います。早速一枚目」
【なんで神様がいるのにみんな幸せになれるわけじゃないんですか?】
ハナ「こ、こんな質問が来ていますが…」
神様「そりゃもうワシも必死よ。みんなをHAPPYにしようとな。じゃが、いかんせん手が回らん。ワシ一人に対して人間いっぱいおるからね。だからもう片っ端から救っとるわけよ。どうか質問してくれたその子には、神様も頑張っておるみたいよとお伝えください」
ハナ「神様も大変なんだね、ですね。次の質問に移ります。次は何が出るかにゃ」(少し緊張が解けてきたハナさん)
【神様って必要ですか?】
神様「けっこうヘビーなのくるね」
ハナ「す、すみません。これは必要ということで。うーんと、次に参りましょう」
【進路が決まりません。どうしたらいいですか?】
神様「自分の内なる声に耳をすませてみればよい」
ハナ「ちょうどそのことは前にも神様に出演していただいております」(よく覚えていた。偉いぞハナさん)
ハナ「(がさごそ)お次はこれです」
【学校に行きたくないのですがやっぱりそれはいけないことですか?】
神様「学校?ああ、そういうものがある地域もあるよな。自由でいいんじゃないか。自分の人生は他の誰でもなく君自身のもののだ。ワシですら手出しできんものじゃ」
ハナ「そうなんですね」
神様「ただ、君の住むその地域には『有り難い』という言葉があるように、人が生きていく上で『困難』が『有る』ということはとっても大切なことなんじゃ。困難にはなるべく多く出会うこと。それが君自身の素晴らしい人生につながるんじゃ。もちろん、当たり前のことなんじゃが、いくら困難が大事といっても命を天秤にかけるようなことをしてはいかん。そういう状況になったら気持ちのいい場所に逃げなさい。ワシが許す」
ハナ「有り難いお言葉にゃ」
【神様はやっぱり頭がいいと思うのですが、勉強のコツを教えてください】
神様「んー。それはほら、ワシって全知全能だから」
ハナ「そ、そうですよね。知らないことはないって感じですか?」
神様「いやいや、ワシにも知らないことはたくさんある。知識があっても、答えが出せない問題はいくらでもあるんじゃ」
ハナ「おー、急に神様風」
神様「少年もしくは少女よ。勉強にコツなどない。学べ。手を動かせ。頭を働かせよ。考えるのじゃ。まぁ、強いて言うなら・・・」
ハナ「言うにゃなら・・・」
神様「誰かにやらされるんじゃなくて、自らやることじゃな。その方が何倍も楽しいし、何倍も身になるんじゃ」
ハナ「ありがとうございます」
神様「あ、そろそろ時間のようじゃな。もっともっと答えたいところじゃが、それはまたの機会ということで」
ハナ「あ、もうそんな時間ですね。き、貴重なお時間をい、いただきありがとうございました。これからどちらへ?」
神様「月。アディオス」
瞬間消える神様
目をパチクリさせるハナさん。
ハナ「インタビューする神様が目の前からいにゃくなってしまったにゃ。にゃので、このインタビューを終わりにしたいと思います。短い時間でしたが、素敵なお言葉が聞けましたね。ちょこっとでも参考になれば幸いです」
今回も無事に任務を果たしたハナさんでした。
本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。 色んな意味でお付き合いありがとうございました。