記事投稿日 : 2023/07/08 ひとり言

丸付けは解いた「熱」が残っているうちに!みんなが勘違いしている勉強の仕方のお話

タイトルでもうすべて言ってしまっている感がありますが、折角ですので詳しく説明していきましょう。

よく「勉強の仕方がわからない」と言う子がいますが、勉強の仕方というのは実はシンプルなのです。端的に言ってしまえば、

①問題を解く→②丸付けをする→③間違えた問題を自力で解けるようにする

ね、シンプルでしょ。

あえて困るポイントを挙げるとすれば、①の「やるもの」ですが、これは学校や塾の先生に訊けば適切なものを教えてくれるでしょうし、教科書や学校のワークでもいいのです。もしも③が自力で無理なら先生でもネットでも辞書でも頼ってみるといいですよね。今は簡単にそれができる時代です。

ほとんどの場合は、③までやらずに「成績が上がらない」となるのです。もっと言えば、③までやる時間を取らないというのが一番近いニュアンスでしょうか。昨今、小中学生だって忙しいですからね。

つまり、「勉強の仕方がわからない」ではなくて、「勉強の仕方はそれなりにわかっているけれど、それをやらない」というのが本当のところだと思うのです。

とりあえず問題を解く。ここまでで満足してしまう人が意外と多いのです。そんなときは、②を意識しましょう。ここでタイトルの文言の登場です。

丸付けは解いた「熱」が残っているうちに!

つまり、①と②の間を意識して短くするってことですね。でも、どうしてでしょう。その狙いは、①と②と③を連動させて短い時間でも生長できるようにすることにあります。

まず①で大切なのは、何も見ずに問題を精一杯解くことです。①はどれだけ時間をかけてもいいです。たくさん考えることが重要です。

そして、たくさん考えて問題を解いたときって、答えがきになりますよね。その、「答えが気になる」状態までもっていくわけです。ほんの少しだけでも②や③がやりたいという気持ちを創るのです。

わかるかわからないか、勝手にいい勝負になるようなちょうどいいレベルの教材があるとベストなんですけどね。
わかりすぎても、わからなすぎてもいい闘いはできませんから。

そして、その「答えが気になる」熱が冷めないうちに、②の丸付けをするのです。人間は忘れる生き物。たまたま見ていて気になったTV番組のCM明けを見逃しても、そのうちどうでもよくなってますよね。そのぐらい熱が冷めるのは早いのです。ですから、なるべく小刻みに、必ず、丸付けを行います。

すると、「気になって」いるわけですから、間違いがあったときにその印象が強まります。間違いだってわかったときに「え、なんで!?」と、こんな風に思えたら最高です。

その熱のまま、「なんで!?」を解説から読み解き、③をするのです。納得し理解して、改めて自分で解いてみて、その問題に印をつけておいて、時間をあけて、もう一回解く。これで一人でできるようになったら、やったね、レベルアップです。

改めてポイントをお伝えすると、①のあと、②を素早くすることで、③をしやすくするわけです。必ずここまでワンセットにすることが、成長のポイントです。

人は、課題を見つけて、それを解決し、成長していくのです。

丸付けをせず課題を無視し続けたり、折角課題を見つけたのに解決せずに放ったらかしては、折角そこまで頑張った時間の無駄にもなってしまいます。

なぜなら、一番欲しいはずの成長が手に入らないからです。

以前、そうしている子に「え、なんで解き直ししないの?」と訊いたら、「だってこっちの方が早いから」と言ってました。

まぁ、僕も勉強があんまり好きではありませんでしたから、気持ちはわかります。「早く終わらせたい」という気持ちですよね。でもこれは実は、もうその時点で、「成長より楽したい」と言ってしまっているのです。

百歩譲って、目的意識がはっきりしないうちは楽を求めてしまうのも仕方がないでしょう。でも、実はそれは結果楽ではないことをきちんと知っておきましょう、というお話をします。

丸付けをしなかったり、丸付けをしたあと赤ペンで写すことは、短期的にみれば時間はかかっていないのですが、長期的にみたらどうせまた課題にぶつかるわけですから、どんどん遠回りしているようなものなのです。その場その場で楽を求めるのか、長い目で見たときの真の楽を求めるのか、もちろん個々人の価値観によるものなのですが、事実を知ってから選んで欲しいですね。

そして僕個人的には、子どもたちにはぜひ後者を選んでもらいたくて、こんなお話をしているわけです。

学生のうちはどうしても「勉強」というのものがついてまわりますから、やらない理由がはっきりするまでは、ぜひきちんと課題と向き合って解決して成長していってほしいです。

あわよくば、「え、面倒くさいのになんで解き直しするの!?」と誰かに言われて、

「え、だってそっちの方が早いから」

とドヤ顔で答えてくれたら幸いです。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。