記事投稿日 : 2020/10/25 ひとり言

塾長のひとり言 成績のなかなか上がらない生徒5タイプの特徴と対策 【勉強モンスター図鑑】

「成績の上がらない生徒ってこんな共通点ありますよね」

以前、ある講師が言いました。

話を聞くと、「確かに確かに」と思うところが多々あり、よく生徒を見て授業しているなと感心したことがあります。今回はそんな成績がなかなか上がらない生徒にありがちな5つのパターンを、5体のモンスターにして紹介していきます。

気軽にお付き合いください。

成績が上がらない勉強モンスター大集合の巻!

彼らは至る所に現れる。

教室、廊下、塾、各ご家庭、道端、あなたの心の隙間…

突然現れることもあれば、長期的に出没することもある。

そんなに害がないと思われていたモンスター達だったが、やはり多大な悪影響を及ぼしていることがわかってきた。

そのモンスター達の生態を知っておき、その対策を学ぶことで、全ての「勉強に悩む子」がいなくなってしまえばいいな、なんて思っています。

それではモンスター達の生態を紹介していきます。

 

成績が上がらないモンスターNo.001 チコクイーン

【モンスター名】チコクイーン

【特技】遅刻。寝坊。深夜までのスマホいじり。朝ごはん抜き。「え?聞いてなかった」。

【生態】長期休み後に出没することが多い。大体寝不足で顔色や体調はあまり良くない。スマホが手放せずよく怒られている。人の話はあまり聞かない。いつもだるそうで眠そう。そういったことを注意されると逆ギレをする。だらしない格好をしているところをよく目撃される。意味のわかならないところで笑ったりする。ご飯はあまり食べない。反面、好きなものへのエネルギーのかけ方はすごい。

【対策】まずは生活リズムを整えることが必要。夜は遅くても12時までに寝るようにしよう。朝ごはんはしっかり食べること。テストや入試は午前中に実施されることが多いから、朝にピークが来るように早寝早起き朝ごはんはきっちり守ろう。また、スマホはルールを決めて使うこと(例えば夜10時半を過ぎたら使わない等)。これが守れないようなら親や先生や友達に協力を仰ごう。とにかく生活リズムが良くない子はなかなか成績が上がらない。早急に改善をしよう。また、時間にルーズ(マイペース過ぎる)というのは勉強だけでなく毎日の日々においても損をする要素だ。生活リズムを直して意識を変えるエネルギーを貯めよう(染み付いた行動を変えるにはエネルギーが必要!)。それができてきたら、好きなものに集中できるというあなたの才能の一つを活かして勉強に取り組もう。そのエネルギーの方向や使い方を変えるだけで、成績は伸びていく。

  

成績が上がらないモンスターNo.002 ワスレンボウ

【モンスター名】ワスレンボウ

【特技】忘れる。プリントを親の仇のようにぐちゃぐちゃにする。なくす。秘技「めんどくさい」。

【生態】塾に筆箱を忘れて「お前何しに来たんだ」とよく怒られる。根は良い奴そうだが何も考えていない説もある。「お腹減った-」が口癖。基本的に面倒くさがり。勉強への自信もそんなにない。身体は丈夫だったりする。

【対策】まずメモを取る癖をつけよう。情報は一元化したほうがいい。そのためのノートを用意。何から何まですべてそこに書き込むようにしよう。プリントが多いようならクリアファイルをいくつか使おう。細かくわけすぎてもルールを忘れるので、シンプルに「教科別」「塾」「塾の宿題」など項目を絞って名前をつけて管理しよう。忘れることは素敵なことでもある。逆に覚えているものに注目して対策を考えよう。もしもゲーム等で忘れていない知識があるとしたら、それがヒントになる。なぜ忘れていないかを考えると同時に、「自分は忘れないこともできるんだ」と確認させ、自信と勇気を持たせよう。そうすれば、「仕方ない。覚えてやるか」という意識が引き出せる。人間は80%以上うまくいくといことしか能動的にやらないから。あとは覚えたいものをとにかく短い間隔で繰り返すこと。成功体験を積ませることで勉強の内容に興味を持ち、記憶を残りやすくするという戦法もある。身体の強さは勉強にとっても大切。それを活かし適切な勉強量を増やせば成績は上がっていくぞ。

 

成績が上がらないモンスターNo.003 ムキリョクン

【モンスター名】ムキリョクン

【特技】すべてのものへの興味を薄くできる。「どうせ」とか「それでいいです」と言う。

【生態】相づちが弱い。説明してもわかっているんだかそうじゃないんだかがわかりにくい。文章題などは読む前に「わからない」と言う。元気がない。自信もない。基本メンタル弱め(を演じている)。ビシッとしなさいとよく言われるが、本人的には「なんでビシッとしなきゃいけないの?」と思っているからなかなかビシッとしない。

【対策】まずはマインドセット(動機付け)が大切。その子なりの「勉強しなければならない理由」を一緒に考えてあげよう。それができたらスモールステップで成功体験を積ませて、「わかる!」「できる!」を増やしていく。自信や楽しみができてくると心のエネルギーが充填されるので、行動が変わってくる。時間がかかるが、その小さな一歩ずつを認めて褒めることを忘れずに。勉強をしていくと意外な才能や冷静な判断ができることに気付く場合が多い。それをまた褒めながら伸ばしていけば成績は上がりやすいぞ。

 

成績が上がらないモンスターNo.004 イシキタカシ

【モンスター名】イシキタカシ

【特技】自分流のやり方を通す。カラフルなノート作り。教科書に文句を言う。目が充血。

【生態】やる気はあるが、やり方がよくないタイプ。ノートまとめにものすごく時間をかけたり何色も使って豪華なノートを作ったりする。提出物も完成していないと出したくない。それだと大体時間が足りなくなるので、寝ないでやろうとして能率が下がり成績が上がらない。計算の途中式も書かない。人からそれを指摘されると怒る。

【対策】「オリジナルのやり方」や「特別な方法」など教える側の言い回しを変えて興味を持たせてから説明しよう。「失敗しない人は何もしない人」と間違えることの大切さを説き、挑戦することの素晴らしさを徐々に伝えていこう(すぐには直らない。根気が必要)。頭ごなしの否定は響かない。うまく相手を立てながら変化を承認し、成果を褒め、誘導していく。ノートまとめの危険性などは面談でしっかり伝えよう。やる気自体はそこそこあるので、やり方を変えれば一気に成績アップが狙えるタイプ。言い回しや工夫で納得させて気持ちよくやらせてあげると成績は上がっていくぞ。

 

成績が上がらないモンスターNo.005 アキチャウンダー

【モンスター名】アキチャウンダー

【特技】新しいものに飛びつく。謎の自信。すぐやめる。すぐ飽きる。

【生態】繰り返しを嫌い、あれもこれもと手を出すが続かない。テストでは凡ミスが多い。特に積み重ねを必要とする数学や英語などの「積み重ね科目」が苦手。謎の自信があり、チャレンジはできるがその意図を理解していないため、なかなか身にならない。

【対策】まずは継続の大切さを説き、習慣をつくってあげよう。習慣にしたいものを大袈裟なくらい小さいワークにしてあげて(単語を1つ覚えるとか)、1ヶ月~3ヶ月続いたら数を増やすなど負荷を増やしていこう。あとは、知識の整理も必要。リズムで覚えたり、物語にしてみたりと、頭の中の引き出しを引き出しやすい状態に整えてあげよう。チャレンジ精神はいいものを持っているので、足場を整理して簡単な習慣をつくってエネルギーの使い方を身につけさせれば成績は上がっていくぞ。

 

まとめ

以上の5つのタイプのモンスターが存在している。

しかし、これらが融合したタイプや新種のモンスターもまだまだ存在します。

新しいモンスターの確認情報をお持ちの方は、お近くの塾で教室長にお知らせください。撲滅のためにきっと力を貸してくれますよ。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。すずかけの木は、モンスター撲滅のために今日も闘っています。