記事投稿日 : 2022/02/05 ひとり言

受験直前のこの時期に親や保護者の方ができること

受験直前のこの時期に、保護者の方にできるのは、彼らを信じて静かに見守ること。この「静かに」が意外に難しい。だけど、大人の余裕を持って、自らの焦りや心配はそっと隠して、彼らの体調面にそっと気を配って欲しい。大丈夫。彼らもうとっくに、自分の人生を歩み始めているから。

 

対象となるものをよく理解するには、そのことと真反対のことをイメージしてみるといいとどこかで聞きました。早速、真反対にしてみましょう。

「子どもを信じて静かに見守る」の真反対は「子どもを疑いうるさく口出しする」でしょうか。

確かに、受験前のこの時期、どう見ても危機感のない子どもについ色々言いたくなる気持ちは痛いほどよくわかります。心配だからなんですよね。

溢れる誘惑物に目と時間を奪われる我が子。試験前なのに周りと比べて全然動じていない我が子。勉強しなさいと言わないと動かない我が子。だから、ついつい口を出してしまう。

でも、よくよく考えてみてください。

溢れる誘惑物を与えたのは誰でしょう。周りと比べちゃいけないってよく言うのは誰でしょう。そもそも子どもが危機感を抱えている状態の方が好ましいのでしょうか。また、我が子が「勉強しなさい」と言われないと動かないのはなぜでしょうか。

あえて強めに言いましょう。

自分にあるかもしれない責任を見ないようにして、自分の不安や焦りを解消するために、我が子に色々言ってしまうのはやめましょう。誰がどう見ても逆効果です。

また、仮に「子どもを疑いうるさく口出しする」効果が実って、受験が上手くいったとしましょう。そうすると実は、子どもたちにとってこの先の道がとっても困難の多いハードモードになります。

なぜなら、もうその時点で子どもは「自分の頭で考えられない子」になってしまいがちだからです。誰かにやれって言われてやる方が簡単ですからね。その落差に囚われてしまえば、わざわざ無理して自分の頭で考えて行動してみようとは思いません。

それに、誰かの言ったとおりにしてやっていれば、失敗したときにその誰かのせいにできます。自責ではなく他責になってしまうので、自分としてはとっても楽です。

自分の頭で考えられない子は、現代の超スピーディーな社会で上手に生きていくのは難しいでしょう。搾取される側になってしまうかも。それは嫌ですよね。

そのことを踏まえて、保護者の方側に知っておいてもらいたい驚愕の事実を述べましょう。大変なストレスを抱え、お仕事以上の労力をかけて、子どもにいくらうるさく言ったとしても、良いことってあんまりないんです。

うるさく言って成功したところで、あんまり感謝されないですし、失敗したら責任転嫁されるし、その先の彼らの人生がどんどん厳しくなるだけだし。良いことを挙げるとすれば、自分のストレスの発散になるだけです。それはカラオケや筋トレで解消できるものかもしれません。

もう、不毛な行動はやめにしましょう。子どもを疑いうるさく口出ししても、良いことはありません。

僕らは大人。余裕を持ち、我が子の1番のサポーターでいることを心掛けましょう。この時期の1番の敵は体調不良です。食べること、寝ること、風邪やインフルに新型コロナ予防、さりげなく見守り手助けをしましょう。湿度を上げるとかね。大人の僕らにはそれが子どもたちよりもちょっとだけ上手くやれるはず。

僕らは大人だからこそ、ついつい子どもたちの歩む道の先が見えちゃったり、甘い部分がよく見えちゃったりすることがあるのかもしれません。でも、彼らにはそんな僕らの常識を覆す力や、とんでもない発想が眠っていることもあります。まずは信じてみましょう。

どうしても目に余るときや、ひどく心配なときは、第三者に相談しましょう。プロと呼ばれる彼らは、ちゃんと線引きをしてくれるはずです。必要な助言をしてくれるはずです。

そんなことを踏まえると、やっぱり受験前のこの時期、親や保護者の方にできることは「彼らを信じて静かに見守ること」だと思うのですが、いかがでしょうか。

彼らに、自分の人生を力強く歩いて行ってもらう為に。

自分の足で道を歩き出すと彼らは驚くべきスピードでどんどん成長していきますよ。

 

本日も出雲市の個別指導塾 すずかけの木へお越しいただきありがとうございました。
あくまで個人的な意見ですので、参考までに。